七夕賞/プロキオンS 回顧

 七夕賞

 予想通りマルターズアポジーが逃げる。1000メートルの通過が58秒と早い流れも、後続が無理に追いかけない。
 タニノフランケルが2番手、3番手にロードヴァンドールと1コーナーでは早くも隊列は決まっていた。
 3コーナーでロードヴァンドールがじんわりと並びかけるも、すでにそのときにはミッキースワローが先団に取り付いていた。
 直線では楽にミッキースワローが抜け出し、ゴール前で外を通ったクレッシェンドラブが鋭く迫る。ロードヴァンドールがギリギリ3着に粘り混んだ。
 デビュー4年目の菊沢一樹ジョッキーはこれが初重賞制覇。横山典弘は、父の義兄にあたり、遠縁となる。

ミッキースワロー・・・菊沢外目を回って楽に抜け出す。乗り代わりを心配したが、馬の能力がここでは力がちがった。あと前走はやはり馬場と展開が悪すぎた。
クレッシェンドラヴ・・・スタミナに定評のあるステイゴールド産駒らしくしぶとく伸びる。荒れた馬場もプラスに働いた。小回りコースが良い。
ロードヴァンドール・・・先行集団の中で唯一3着に粘る。横山ジョッキーの落ち着いた騎乗ぶりが光った。ダイワメジャー産駒だがスタミナを問われる流れもプラスだった。
ゴールドサーベラス・・・藤田菜七子騎手が直線だけで追い込むも、時すでにお寿司。
アウトライアーズ・・・いかにも勝ち味に遅いヴィクトワール産駒といった感じ。今後も入着を繰り返しそう。
タニノフランケル・・・舌をベロベロ揺らしながら追走。やはり逃げたほうが良さそう。
クリノヤマトノオー・・・スタートしてすぐにインに切れ込んだが、思ったような見せ場はなかった。
ソールインパクト・・・はじめから追走に苦しむ。稍重の馬場も微妙に響いたかもしれない。
エンジニア・・・可もなく不可もなく。
ロシュフォール・・・1番人気に押されていたが、こういう小回りの馬場は不向き。
マルターズアポジー・・・自身のペースで逃げていたが、往事のような粘りを求めるのは厳しいか。
ブラックスピネル・・・ハナを切ったほうが良さそう
ストロングタイタン・・・-16キロ。無理にしぼりすぎた。

 プロキオンステークス
 レース前にオールドベイリーが飛び出すアクシデント。
 好発を決めたマテラスカイが逃げるも、2番手につけたサクセスエナジーがこすりつづける。
 直線を向いて一旦は抜け出したマテラスカイをめがけてアルクトスとミッキーワイルドが勢いよく迫る。
 マテラスカイを競り落とすと2頭が抜け出し、3番手を追走していたヴェンジェンスがマテラスカイを交わす。
 最後はサンライズノヴァが伸びて来るも、2頭との差は縮まらなかった。

アルクトス・・・ミッキーワイルドの追い比べでグイッと伸びる。これで3連勝。馬が自信をつけた印象。
ミッキーワイルド・・・完全に勝ちパターンだったがアルクトスの迫力に負けた。
ヴェンジェンス・・・お手本のような競馬で3着に粘る。上位2頭とは力差を感じた。
サンライズノヴァ・・・一頭だけ後方から伸びてきたが、東京コースほどの迫力はなかった。
マテラスカイ・・・サクセスエナジーに終始プレッシャーをかけられつづけたのが厳しかった。1400もすこし長い。
キングズガード・・・もう少し伸びても良かったが。
ウインムート・・・見せ場すらなかった。
サクセスエナジー・・・勝ちに行って直線で力尽きる。

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