チャンピオンズC ステイヤーズS チャレンジC

チャンピオンズカップ G1
日曜 中京11R 1800(ダート)

 ゴールドドリームが3歳無敗馬を返り討ち。

◎ゴールドドリーム:一昨年の勝ち馬が調教一変。軸信頼。

○インティ:武豊騎手で単騎逃げ濃厚。

▲チュウワウィザード:JBCクラシックでダートG1制覇。3~4番手が理想。

△クリソベリル:5戦5勝の無敗馬。一気に相手強化で試金石。

×オメガパフューム:心肺機能の強さは折り紙付き。要は馬群が捌けるかどうか。

×ワイドファラオ:前走Hペースで掲示板に踏ん張る。穴はこれ。

×タイムフライヤー:展開が向けばここでも差す脚はある。

 昨年の勝ち馬こそいないがダート界の強豪がズラリと揃った。中でも5戦5勝のクリソベリルが目玉。一昨年の勝ち馬ゴールドドリームはここを目標に万全の仕上がり。前走でHペースに巻き込まれて大敗したインティも武豊騎手が鞍上に戻って巻き返しを期す。

 本命はゴールドドリーム。南部杯では中団からレースを進めたものの先行勢を捕まえきれなかった。敗因は余裕残しの作り。秋は当初からここが目標で、坂路50.9と調教が素人目にも一変した。一昨年も南部杯5着から巻き返している。フェベラリーSではインティの逃げ残りを許したが、あの時はスタートで失敗してかなりのスローだった。まともなら勝っていたレース。ルメール騎手とのコンビは8回目。3着を外しておらず連軸としての信頼度はかなり高い。

 インティは前走のみやこSで15着と惨敗した。他の逃げ馬と雁行状態でテンが早くなり飛ばしたのが敗因。今回は武豊騎手に手綱が戻る。武騎手がハナを切った場合、関西所属の騎手が無理に競りかける可能性は低くなる。この傾向はG1などのビッグレースになるほど強くなり、スローでの単騎逃げが濃厚。ケイホーム産駒で1400がベストだが、現実に東海S(中京1800)を逃げ切っていて、4番枠と最高の枠を引いた。

 チュウワウィザードはオメガパフュームと首の上げ下げの末、念願のダートG1を制覇した。今年は6戦4勝2着2回とパーフェクト連対。ただ、JBCは浦和開催で有力馬が軒並み回避。メンバーレベルは例年ほど高くはなかった。今回は川田騎手がクリソベリルを選んだため福永騎手に乗り変わる。中京のダートコースは先行タイプに有利なコース形態で、前目につけることも可能で内目を引いた同馬を3番手にあげる。

 3歳馬ながら530を超える大型馬のクリソベリルはここまで5戦5勝。その5戦ともがいずれも楽勝といまだに底が知れない。初の古馬対戦となった日本TV盃では3~4番手からレースを進めて、逃げたロンドンタウンに4馬身と差をつけた。しかも斤量は1キロから2キロに広がる。さらに相手強化されるが、1.6秒差あった3着のノンコノユメは、帝王賞でチュウワウィザードとクビ差。計算上はチュウワウィザード、オメガパフュームより5馬身は前にいることになる。例年であれば3歳馬は56キロのところ、土曜日が11月にかかるということで55キロで出走できる点も有利。なにより鞍上の川田騎手がこちらを選んだ事実は大きい。調教でブラックスピネル(松若騎手)と併せて手応えで見劣った点だけが不満。川田騎手は今年のG1でことごとく負けていて流れも悪いので4番手とした。なお、当日の馬体重は10キロ前後増えている模様。

 オメガパフュームは心肺機能だけでいえばこのメンバーの中でも一番。JBCクラシックでは不得意の左回りを克服したかのように見えるが、実際は手前を変えてなかった。今回は世界一の騎手・デットーリに乗り変わる。デットーリと主戦のデムーロは、同じイタリア出身で、来日中はデムーロの自宅に居候するほどの仲良し(ゆるい師弟関係?)。オメガパフュームについて、欠点を含めて色々聞いているはず。今回はスローが濃厚なのと、地方馬が多く出走していたJBCほど馬群がバラけず、直線で馬群が横に広がって壁になる可能性が高いので評価を下げた。調教では動いていたので体調自体は前走より上昇している。

 ワイドファラオはハイペースで流れたみやこSで先行しながら5着と掲示板を確保した。3歳馬の同馬も1キロ減量される。外枠を引いたのがマイナスだが、先行して流れに乗れれば2~3着はあるかもしれない。ほとんど人気をしないはずなので穴として推奨。

 タイムフラヤーは武蔵野Sで2着に食い込んだ。今回はジャパンカップを勝ったO・マーフィー騎手に乗り変わる。1番枠を引いたのでインでジッとして馬群を捌いてこれれば食い込み可。

 馬券はゴールドドリーム→インティの馬単にしました。フェブラリーSの1・2着馬馬券です。ゴールドドリームはスタートがまともなら連は外さないんじゃないかな。

ステイヤーズS G2
土曜 中山11R 3600(芝)

 年の瀬迫る名物マラソンレース。

◎メイショウテンゲン:異色のディープインパクト産駒。切れ味よりもスタミナタイプ。

○アルバート:潰えた4連覇の夢を1年越しにかなえる。

▲リッジマン:昨年の勝ち馬。ここを目標に逆算。

△モンドインテロ:昨年の3着馬。ビュイック騎手に乗り代わりで再度。

×ヴァントシルム:内で脚を溜めれば最後は伸びてくる。

×サンシロウ:5戦連続2着。相手なりのタイプ。

×オジュウチョウサン:障害の王者。先手を奪ってスタミナ勝負なら活路。

 メイショウテンゲンは春に弥生賞を勝った。その時の3着馬だったブレイキングドーンはラジオNIKKEI賞を勝利、2着馬のシュヴァルツリーゼは3勝クラスを突破とそれなりに走っている。自身は皐月賞15着・ダービー10着・菊花賞12着と皆勤。菊花賞では大外枠の不利も大きく、スタートで立ち後れて押していって先行するなどチグハグなレースだった。ディープインパクト産駒ながら母父フレンチデュピティの影響が強く出ており、3600も問題ないはず。今回は待機策。

 アルバートは昨年直前で回避して4連覇の夢が潰えた。問題は往事の力があるかだが、長距離戦は心肺機能が物を言うレースで、その点同馬のスタミナは折り紙付き。インで脚をためて直線仕掛けてくる。

 リッジマンは昨年の勝ち馬。有馬記念・天皇賞春と一級線の壁には跳ね返されたようにG1では厳しい。休み明けの前走は16着と大敗したが、過去には目黒記念14着→丹頂S1着と巻き返している。庄野厩舎はJCを勝って勢いがある。

 モンドインテロは昨年の3着馬。こちらもディープインパクト産駒ながら母父ブライアンズタイムの血が色濃く反映されている。昨年と同じくビュイック騎手が騎乗する。前走は外を回った距離ロスが大きかったので巻き返しの余地はある。

 その他、緑風Sでタイセイトレイルに勝ったヴァントシルム、格下ながら相手なりで走りそうなサンシロウ、逃げそうなオジュウチョウサンをあげる。

 馬券メイショウテンゲン・アルバート・モンドインテロの3連複にしました。
 向かい正面で誰かがまくって一気にペースアップという長距離戦でありがちな流れになりそうです。

チャレンジカップ G3
土曜 阪神11R 2000(芝)

 世界的名手がぎっくり腰を克服へ。

◎ブラックスピネル:開幕週の馬場を狙い撃ち。スミヨンのぎっくり腰が心配。

○ギベオン:L・デットーリ騎乗。毎日王冠7着を評価。

▲ステイフーリッシュ:昨年3着。2000の小回りコース職人。

△ロードマイウェイ:4連勝でOP特別を突破。ジャスタウェイ産駒・重賞初勝利なるか。

×ブレステイキング:ムーア騎乗。2000は6戦してすべて馬券圏内。

×トリオンフ:1年4ヶ月ぶりも意外と仕上がっている。

×ベステンダンク:OP特別で連続2着。この人気なら買える。

 ブラックスピネルは鳴尾記念でメールドグラースの2着と逃げ粘った。その時の3着馬がステイフーリッシュ、4着馬がギベオン。今回も同じく阪神の開幕週と同馬にとってうってつけの条件。他に逃げたい馬が見当たらずすんなり先手がかないそう。問題はC・スミヨンがぎっくり腰を発症してまともに乗れるのかどうか。調教ではチャンピオンズCに出走するクリソベリルに食い下がっていた。

 ギベオンは中日新聞杯でG3勝ちがある。なにより毎日杯でブラストワンピース・2着、NHKマイルC・2着と一級線に通用するだけの能力が元々あった。春の金鯱賞ではG1馬に交じって6着と奮闘。5着・アルアインがその後に大坂杯、7着のムイトオブリガードがアルゼンチン共和国杯を勝利した。毎日王冠も新人ジョッキーが乗って7着と格好はつけた。その後、ここを照準に調整。早い段階でデットーリが騎乗すると発表されていた。

 ステイフーリッシュは福島記念で57.5を背負って2着に入った。菊花賞以後、2000~2200の重賞ばかりを使われているようにこの距離のスペシャリスト。掲示板を外したのはG1の大坂杯と好メンバーが揃っていた札幌記念のみ。昨年のこのレースでは、今年よりメンバーが揃っていた中3着。G3では安定感が違う。

 ロードマイウェイは4連勝中。前走はマイルながらG3勝ちのあるサトノアーサーを退けた。スタートしてサッと3番手につけると完璧に折り合っていたようにレースセンスは高い。2000メートルは春に若駒Sで大敗しており、その点だけが未知数だが。

 その他、ムーア騎乗のブレステイキング、1年4ヶ月ぶりの長期休養開けだが意外と調教で動いているトリオンフ、7歳になって距離に対応してきたベステンダンクをあげる。

 馬券はブラックスピネルの単勝にしました。スミヨンのぎっくり腰が治ってることを信じます。

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