80回 菊花賞 G1 回顧
京都11R 3000(芝)
三冠最後の淀決戦! 西で菊の花を咲かす。
◎ニシノデイジー:英語で菊は”デイジー”。ルメール効果で菊の大輪を咲かせる。
○ヴェロックス:惜敗続きも皐月賞2着・ダービー3着の実力を評価。長距離の川田?
▲ワールドプレミア:勝負所でモタつく癖が気がかりも馬場が乾いて末脚が炸裂。
△ザダル:父は1枠1番で菊花賞3着。インをスルスルと同じ道程をたどる。
×レッドジェニアル:京都外回りの重賞勝ちあり。後のダービー馬を差し切った。
×ホウオウサーベル:2勝クラスを5馬身差で圧勝。ハーツクライ産駒で距離延長プラス。
×サトノルークス:内枠から一転して外枠。腹を決めて後方待機で。
京都・芝は土曜の段階で重。日曜は急速に乾いて稍重~良馬場になると予想。菊花賞が行われる京都3000は基本的には内有利だが、向かい正面でしびれを切らした馬が早めにまくりを開始して一気にペースが早くなることがある。そうなると先頭が入れ替わり立ち替わりで後ろでおとなしくしている馬が台頭してくる。とくに今回は混戦模様なので色気を持った馬がどれか仕掛けそうだが。
本命は勝浦騎手からルメール騎手に乗り変わったニシノデイジー。単純に3馬身は変わる。ダービーではインを通ったとはいえ、ヴェロックスとの着差は0.1差だった。計算上は逆転が可能。さらに絶好の2番枠を引いた。例年菊花賞は1~4番の馬が好走しており、ハービンジャー産駒は京都のG1を勝っていて得意コース。スタートさえ決まれば、後は直線までじっとしてれば良いだけのお仕事。
ヴェロックスは神戸新聞杯ではサートゥルナーリアに決定的な差を見せつけられた。ダービーでは外を通って伸びていたように距離延長は問題ない。理想は前が流れる縦長の展開。人気を背負う今回は中団につけてスタミナを温存すると思われる。嫌なのはジャスタウェイ産駒はいまだ重賞未勝利というデータ。さらに川田騎手は今年のG1でことごとく負けている。デビュー以来、3000メートル以上のレースで1-1-2-33/37という成績(勝率2.7%連対率5.4%)なのも引っかかる。唯一の勝利はビッグウィーク@菊花賞。現在リーディングの騎手にしては心許ない。
ワールドプレミアは神戸新聞杯で3着に入った。半年ぶりのレースだったことを考えると上々の滑り出し。なにより不得手だった上がり勝負に対応できたのは収穫。勝負所でモタつく癖も春に比べてかなり改善されていた。京都は2勝あげていて得意なコース。坂の下りを利用してモタつく癖をカバーできる。騎乗する武豊騎手は菊花賞を4勝、天皇賞・春を8勝。インタビューを見ているとなにやら自信がありそうな雰囲気。半年ぶりのレースを一叩きされた上積みも相当ありそうなので、最大級の警戒が必要。
セントライト記念で3着に入ったザダルは絶好の1枠1番を引いた。ここまで4戦3勝という完璧に近い戦績。同馬の父トーセンラーはセントライト記念で1枠2番・2着、菊花賞では1枠1番から3着に入った。距離はギリギリだが、先行脚質でスタートを決めてポケットに収まればスタミナ不足をカバーできる。石橋脩騎手はビートブラックで天皇賞春を逃げ切っている。心配なのは初の関西輸送。さらに絶好枠を引いたおかげで思ったよりも人気をしていることぐらい。
その他、京都重賞勝ちがあるレッドジェニアル、ハーツクライ産駒で長距離適性が高そうなホウオウサーベル、外枠が嫌われて人気落ちのサトノルークスをあげる。
馬券はオッズを見てレッドジェニアルの単勝にしました。前日段階で18倍ほどついています。キャプテンと予想がかぶったのは良いのですが武豊騎手のインタビューを見てたらワールドプレミアのような気がしてきました。
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