ジャパンカップ 京阪杯 予想

39回 ジャパンカップ G1
東京11R 2400(芝)

 外国馬ゼロのジャパンカップに欧州トップジョッキーが勢揃い!

◎シュヴァルグラン:C・スミヨンを配して一昨年の歓喜再現を!

○ユーキャンスマイル:ノーザン+友道+金子、勝負のトリプルタッグ。

▲レイデオロ:一昨年のJC2着。東京にかわって確実に前進。

△スワーヴリチャード:スタートがイマイチも東京2400はベストの条件。

×ルックトゥワイス:L・デットーリが乗るだけで怖い。

×ダンビュライト:おそらく逃げるのはこの馬。

×ジナンボー:密かに狙っていたが、この大外枠は試練。

 L・デットーリ、C・スミヨン、R・ムーアと、欧州のトップジョッキーが揃った。
 東京競馬場は金曜の夜から雨が降って、芝・ダート共に不良に。インがかなり荒れているが内がまったく伸びないというわけではなく、7Rの2400(芝)では内を通った逃げ馬が最後まで押し切った。むしろあまり外を回りすぎると届かない恐れがある。傾向としては総じてパワータイプの馬が好走して、瞬発力を持ち味としているタイプは苦戦していた。
 ノーザンファーム生産馬がじつに11頭。友道厩舎が5頭、金子オーナーが4頭と多頭出ししている点にも注目が必要。

 本命は海外帰りのシュヴァルグラン。一昨年のジャパンカップではキタサンブラック・レイデオロらをおさえてG1初制覇をした。雨が降ったため去年4着に敗れた時のような超高速馬場にならないのはプラス材料。本来、休み明けは走らないタイプだが調教では一応の格好はつけていた。とくにマーフィー騎手が来日しているのにわざわざC・スミヨン騎手に鞍上がチェンジする点を強調したい。おそらくノーザンファームの意向が働いている。

 ユーキャンスマイルは前残りの天皇賞・秋で追い込み4着と奮戦した。今回は1~3着馬が不在のうえ、400メートル距離が伸びてレースがしやすくなる。ノーザンファーム+友道厩舎+金子オーナーと、すべての多頭出し項目が重なる。インタビューで岩田騎手もそれなりの手応えがありそうだった。キングカメハメハ産駒で道悪も苦にならない。

 レイデオロは宝塚記念5着・オールカマー4着と今年に入り精彩を欠いている。オールカマーの敗因は小回りの中山コース。東京コースは4戦3勝(ダービー・天皇賞秋)、2着に敗れたのも一昨年のこのレースと得意にしている。前走後はここを目標に天栄でみっちり調整されていた。ビュイック騎手は土曜メインのキャピタルSで人気薄のドーヴァーでインを突いて1着となっており、馬場の傾向を掴んでいるのも心強い。

 スワーヴリチャードは天皇賞・秋で中団からレースを進めてなだれ込んだ。今回はO・マーフィー騎手に乗り変わる。マーフィー騎手はおそらくインにこだわる競馬をするはず。昨年のジャパンカップでは外から出していって実際にシュヴァルグランに先着した。ハーツクライ産駒で道悪もそれほどマイナスにはならないはず。ダービーではレイデオロの2着に敗れたが着差はわずかだった。問題はいつもスタート後に行き脚がつかずに遅れること。それさえ解消されれば大坂杯のようにG1でも先行して押し切れるだけの能力はある。

 ルックトゥワイスは、アルゼンチン共和国杯で外目を追い込んだ末脚が目立っていた。今回は20年以上にわたって欧州トップジョッキーに君臨するL・デットーリが手綱を取る。どんなふうに騎乗するのか個人的に見物。初G1挑戦となるがステイゴールド産駒で道悪はプラス材料。

 ダンビュライトは半年ぶりのレースだった京都大賞典で逃げて2着と粘った。1着のドレッドノータス、4着だったノーブルマーズと次走で大敗しているだけにレースレベルは疑問だが、有力馬が後方で牽制し合うようなら前残りのチャンスはある。ルーラーシップ産駒で道悪はプラス。

 ジナンボーは初の重賞挑戦となった新潟記念ではユーキャンスマイルとクビ差だった。切れ味が身上のディープインパクト産駒で道悪は未知数だが、R・ムーア騎乗で2015年のジャパンカップで7番人気ながら2着と好走したラストインパクトと重なる。ちなみに過去のジャパンカップで連対したディープインパクト産駒・牡馬は同馬のみとなっている。

 馬券はシュヴァルグランの単勝にしました。前日段階で17倍ほどついています。理想はもう少し内枠が欲しかったですが一昨年の勝ち馬+C・スミヨンでこのオッズなら買っていいと思います。

64回 京阪杯 G3
京都12R 1200(芝)

◎モズスーパーフレア:G1で強豪相手に3着。ここもマイペースが見込める。

○リナーテ:スプリンターズSは不可解な大敗もキーンランドCのレースぶりを見直して。

▲ダイメイフジ:前走もそれほど負けていない。京都でOP勝ち。

△アウィルアウェイ:オパールSでインを突き抜ける。外枠は割引。

×フミノムーン:スタート次第で控える可能性が。

×カラクレナイ:京都1200がベスト。北九州記念7着。

×ビップライブリー:一昨年の京阪杯で2着の実績あり。

×ライトオンキュー:キーンランドではリナーテとの着差はわずかクビ。

 正直、印が足りない大混戦。いちおうスプリンターズSで2着になったモズスーパーフレアが本命だが、データ上は牝馬に厳しいと出ており、絶対視とまでは行かない。スピード能力は一番だが、最終週で京都の芝コースはインが荒れており、この外枠も微妙にマイナス。すべてはスタートと内の馬の出方次第。

 リナーテはスプリンターズSで本命に推した馬。レースでは9着と不可解な大敗をした。前走に引き続き三浦騎手が手綱を取る。ステイゴールド産駒でいまの上がりのかかる馬場はプラス。もう一度狙ってみたい。

 ダイメイフジはオーロCで0.3差と復調を示した。今回は池添騎手に乗り変わる。大敗したキーンランドC以外は常に僅差に走っており、春の高松宮記念では外枠から11着と踏ん張った。過去にはラピスラズリSでモズスーパーフレアに勝利しており、流れ次第では大駆けがありうる。

 アウィルアウェイは3ヶ月ぶりのオパールSであっさりと突き抜けた。元々京王杯2歳Sで2着に入ったように能力は高かった。3歳牝馬と伸び盛りで叩いた上積みも見込める。インで脚を溜めて馬群が捌ければ今回も好勝負が可能。

 その他、休み明けのオパールSで逃げて0.5差に踏ん張ったフミノムーン、外枠で3着に入ったカレクレナイ、一昨年のこのレースで2着に入ったことのあるビップライブリー、キーンランドCでダノンスマッシュらと僅差だったライトオンキューをあげる。
 データ上、内枠と逃げ先行馬にはかなりの警戒が必要。

 馬券はモズスーパーフレアから内のフミノムーンとビップライブラリーへの馬単にしました。前残りになってくれないかなーっという願望がかなり入っています。

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