27回 チューリップ賞 G2
土曜 阪神11R 1600(芝)
クラヴァシュドールが無敗2歳女王の無敗ロードを阻止
◎クラヴァシュドール:阪神JFは不利な外枠を追い込んで3着。
○レシステンシア:2歳女王。阪神JFでは後続に決定的な差をつける。
▲ウーマンズハート:ポストリスグラシュー。潜在能力は2歳女王を超える。
△マルターズディオサ:阪神JF2着。レースセンス高く。
×チェーンオブラブ:2戦連続上がり最速。大駆け注意。
×シャンドフルール:クイーンCで0.4差。3着なら。
桜花賞の最重要トライアル。ここをステップに多くの桜花賞馬が誕生している。今年は2歳女王のレシステンシアを筆頭に阪神JF組の1~4着が揃って参戦。他にもフェアリーSの1・2着馬など、例年以上に好メンバーが揃った。
データからは前走重賞組が好成績をあげている。
クラヴァシュドールは、阪神JFでただ一頭外目を追い込んで3着に入った。当時、阪神の馬場は内を通った馬の前残りが目立っており、それだけに価値は高い。休み明けの仕上げに定評のある中内田厩舎、今回はM・デムーロ騎手に乗り変わる。1番枠は内過ぎる印象だが、昨冬ほど前残りではないいまの馬場なら2歳女王を直線で差し切ることも可能。あとはスムーズに馬群が捌けるかどうか。
レシステンシアは3戦3勝で阪神JFを勝利。後続につけた着差は驚異の5馬身。逃げタイプの馬に有利な馬場だったとはいえG1ではなかなかお目にかかれない。レースセンスの高さは折り紙つきで、今回もおそらく逃げるだろう。再びスローに持ち込んで圧勝の可能性もある。
ウーマンズハートは前走の阪神JFでは好スタートを決めると、前残りの馬場を意識して早め早めのレースをした。直線では勝ち馬に突き放されたが、3ヶ月ぶりで+14キロとやや余裕残しだったことを考えると及第点といったところか。新馬戦では驚異の上がり3ハロンが32.0。その時の2着馬がマルターズディオサだったように、将来性という点ではこのメンバーに入っても抜けている点を強調したい。
マルターズディオサは新馬戦でウーマンズハートに敗れた後、未勝利・1勝クラスを連勝。阪神JFでは外目を先行して2着に粘った。サフラン賞で下したマジックキャッスルがクイーンCで2着となったように、能力は間違いなく重賞級のものがある。勝ちきるまでは難しいかもしれないがレースセンスは高いので有力な2着候補。
その他、ハーツクライ産駒でフェアリーSを外目から追い込んで2着になったチェーンオブラブ、武豊騎手騎乗でクイーンCでそれほど着差がなかったシャンドフルールをあげる。
15回 オーシャンステークス G3
土曜 中山11R 1200(芝)
スプリンターズSの1・3着馬ががっぷり四つ!
◎ダノンスマッシュ:2キロ差の恩恵があって負けられない。
○タワーオブロンドン:スプリント王者。休み明けも好成績。
▲ナックビーナス:2年連続2着。今回も逃げる。
△ハウメア:噂のヒューイットソン騎手の手腕に期待。
×ダイメイプリンセンス:一叩きされての一変を警戒。
×キングハート:前走も着差は0.2差で。3着候補。
スプリンターズSで1・2番人気だった2頭が早くも激突。2年連続2着のナックビーナスが今年も逃げるはず。他では22歳の若さで南アフリカでリーディングを獲ったL・ヒューイットソン騎手がどこまでやれるかが見どころ。
ダノンスマッシュは香港で8着に敗れた後、ここを目標に乗り込んできた。坂路で49秒台を連発するなど仕上がりは万全。スプリンターズSではタワーオブロンドンに敗れたが、今回は斤量が2キロ軽い。高松宮杯を獲るためにもここは負けられない1戦だろう。
タワーオブロンドンは昨年のスプリンターズSを制してG1馬の仲間入りをした。レースでは仕掛けをわざと遅らせて外目を回ると、内にダノンスマッシュを封じ込めて、逃げ粘るモズスーパーフレアをゴール前できっちりと捕まえた。休み明けは【2-1-0-0】大型馬で58キロは問題ないが、むしろ1枠1番がどうか。すぐ外に似たような脚質のダノンスマッシュがいるだけに包まれる不安がある。
ナックビーナスは昨年はモズスーパーフレアの2着、一昨年はキングハートの2着と、好走はしているのだが勝ち切れていない。ここも逃げるはず。他の馬の出方次第だが、スローに落とせれば昨年同様直線ギリギリまで粘り込める。
ハウメアは前走のラビスラズリSでナックビーナスの2着となった。4キロ差があったうえ、着差が2馬身1/2だけに逆転は楽ではないが、噂のヒューイットソン騎手に乗り変わる。2~3着なら十分にありうるだろう。
その他、叩き良化型のダイメイプリンセス、一昨年の勝ち馬のキングハートをあげる。
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