５６回 金鯱賞 Ｇ２
日曜 中京１１Ｒ ２０００（芝）
Ｇ１・２勝馬が春の始動戦。
◎サートゥルナーリア：現役最強馬候補が悠々の船出。
○サトノガーネット：瞬発力勝負なら引けは取らない。
▲ラストドラフト：前走は勝負所での不利大。
△ロードマイウェイ：５連勝の勢いは買う。
×ギベオン：中日新聞杯勝ちの実績あり。
×ダイワキャグニー：一応単騎逃げを警戒。
最優秀３歳牡馬で有馬記念２着だったサートゥルナーリアはここが始動戦。いまだ勝てていない左回り克服が鍵となる。ＡＪＣＣでは勝負所で大不利を受けたラストドラフトと５連勝中のロードマイウェイが挑戦してくる。
サートゥルナーリアの有馬記念はリスグラシューに５馬身突き放されたが、外を回って早めに仕掛けたことを考えると着差ほどの力差は感じなかった。むしろインでじっとして脚を溜めていた勝ち馬に展開がハマったと見るべきだろう。２０００メートルの距離はＧ１を２勝しているように間違いなくベスト。調教では坂路で４９．８を記録したように万全の仕上がり。鞍上は３年連続リーディングのルメール騎手。この先は大坂杯の予定だけに５８キロでも負けられない。
サトノガーネットは暮れの中日新聞杯で重賞を勝利した。ディープインパクト産駒で瞬発力勝負が得意。今回は前に目標がいてレースがしやすい上、５４キロは恵まれた印象。スローのヨーイドンは望むところだろう。
ラストドラフトは中日新聞杯でサトノガーネットにわずかにアタマ差遅れた。前走のＡＪＣＣでは勝負所で故障馬が下がってきた煽りを受けて手綱を引っ張る大きな不利があった。あれがなければＧ２を勝っていた可能性が高い。今回はマーフィー騎手から吉田隼人騎手に乗り変わる分だけマイナスか。
ロードマイウェイは春に１勝クラスを突破すると、そこから５連勝で重賞を勝利した。その時の２着だったトリオンフが中山金杯を勝ったようにメンバーも弱くはなかった。今回はメンバーがさらに強化される上、斤量が２キロ増量される。東京・新潟で３勝しているように左回りは問題ない。あとは川田騎手がどこで仕掛けるか。サートゥルナーリアを目標にして勝ちに行くようだと最後に脚が上がって後ろの馬に差される場面もありうる。
その他、昨年の金鯱賞６着のギベオン、サウスポーで単騎逃げが濃厚のダイワキャグニーをあげる。
レースはスローが濃厚。直線は持ったままでサートゥルナーリアが楽勝してくれるはず。
５４回 フィリーズレビュー Ｇ２
日曜 阪神１１Ｒ １４００（芝）
桜花賞戦線の生き残りを賭けた牝馬たちの争い。
◎エーポス：前走は強敵相手に善戦。
○マテンロウディーバ：馬体細化がなければ好勝負可能。
▲アヌラーダプラ：脚を溜めて末脚勝負で。
△ヤマカツマーメイド：ハイレベルの阪神ＪＦで５着は高評価。
×フェアレストアイル：トライアルに強い中内田厩舎。
×カリオストロ：今年すでに重賞４勝の鞍上の勢いが怖い。
×ルーチェデラヴィタ：調教は動けている。大駆け警戒。
先週行われたチューリップ賞では阪神ＪＦ組が上位を占めた。その他、エルフィンＳを圧勝したデアリングタクトなど桜花賞候補が続々と名乗りを上げている。３年前にはレーヌミノルがここをステップに桜花賞を制した。今年は重賞勝ち馬が不在でかなりの混戦模様になっている。
ジャスタウェイ産駒のエーポスは前走のエルフィンＳで先行して４着と粘った。勝ち馬のデアリングタクトは桜花賞有力候補の一頭。相手が悪かったと見るべきだろう。レースでは一旦先頭に立つなど見せ場はあった。調教は坂路で５２秒を計測するなど動けている。行きたがる気性で１ハロン短縮は確実にプラスのはずなので、思い切って狙ってみたい。
マテンロウディーバは馬体が４００キロ台の小柄な馬。前走の紅梅Ｓでは直線で前の馬がヨレて立て直す不利がありながらしぶとく伸びて３着に入った。調教は馬体細化を意識してか手控えられている印象だが、トライアルに定評のある中内田厩舎だけに抜かりはないはず。折り合いに問題のないタイプなので、流れが速くなるようなら外を一気に突き抜ける。
アヌラーダプラは、前走のフェアリーＳで１番人気に押されながら６着と敗れた。その時の１・２着馬が次走のチューリップ賞で敗れたためレベルは疑問だが、２走前の１勝クラスで計測した上がり３３．３が素晴らしい。今回は人気も落ちそうなので、相手には入れておきたい。
ヤマカツマーメイドは未勝利・１勝クラスと連勝した後、ファンタジーＳ・４着、阪神ＪＦ・５着と重賞で好走した。阪神ＪＦの１～３着馬がチューリップ賞でも上位を独占したようにレベルはかなり高かった。池添騎手がエーポスでなくてこちらを選んだ点からも評価を下げるわけにはいかないだろう。調教は前走ほど動けていない印象だが。
その他、中内田厩舎のもう１頭で同じディープインパクト産駒のフェアレストアイル、今年すでに重賞４勝と絶好調の松山騎手が乗るカリオストロ、阪神ＪＦ１６着も調教が動いていたルーチェデヴィタをあげる。
今年の３歳重賞は１枠１番の馬が大活躍【６－１－０－１】しているので、カリオストロがもしかして……？
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