スプリングS 阪神大賞典 予想

69回 スプリングステークス G2

日曜 中山11R 1800(芝)

 春一番を追い風にファルコニアが皐月賞へ殴り込み

◎ファルコニア:4年前の勝ち馬マウントロブソンと戦績が丸かぶり。

○サクセッション:前走Hペースのマイル戦を楽々と押し切る。

▲ヴェルトライゼンデ:ホープフルS2着の実績はここでは威張れる。

△アオイクレアトール:先行脚質で相手なりの印象。

×ココロノトウダイ:一叩きされてすっきりと仕上がる。

ホープフルS・2着のヴェルトライゼンデが参戦。同馬の着順が皐月賞に直行となるコントレイルの良い物差しとなる。サクセッションはメンバー中唯一の3勝馬。連勝中のファルコニアを加えた3頭が人気を集めそう。日曜の中山競馬場は午後から雨予報だが、レースまでは降らないもよう。
データからは2勝以上の馬が優勢となっている。

ファルコニアは未勝利戦・あすなろ賞と連勝を飾った。ここまで【2-2-0-0】。奇しくもディープインパクト産駒で4年前の勝ち馬であるマウントロブソンとまったく同じ戦績となっている。レースでは早めに外をまくっていって2着馬とハナ差の接戦を制した。今回はM・デムーロ騎手に乗り変わる。デムーロ騎手はスプリングSで【3-0-1-2】。小頭数でまくりやすくなるのもプラスだろう。

サクセッションはジュニアカップで1000メートル57.7のHペースを早めに並びかけて押し切った。メンバー中、唯一の3勝馬で中山では2戦2勝。崩れたのは関西への輸送があったデイリー杯のみ。今回はルメール騎手から三浦騎手に乗り変わるが、操作性が高く大きなマイナスになることはないだろう。心配なのは、過去20年にさかのぼっても前走OPを使っていた馬で勝ったのはアンライバルド1頭のみというデータ。アンライバルドはその後皐月賞を勝利した。

ヴェルトライゼンデはホープフルSで2着。勝ち馬には子供扱いされていたが、相手は最優秀2歳牡馬。3着のワーケアにはしっかりと先着した。そのワーケアが弥生賞で2着に入ったようにこのメンバーなら実績上位はあきらか。中山をすでに経験済みなのも大きい。癖のない馬で池添騎手への乗り代わりも問題ない。不吉なのは、今年の3歳重賞で1番人気が【0-3-2-5/10】と勝てていないことか。

アオイクレアトールはサクセッションと同じキングカメハメハ産駒。新馬戦の後は勝てていないがいずれも着差はわずかだった。スタート次第では、この馬が逃げる可能性が高い。金曜のフラワーカップで2番で先行したアブレイズがそのまま押し切ったように注意が必要。

ココロノトウダイは3ヶ月ぶりとなった共同通信杯で先行するも5着に敗れた。スローな流れだっただけに重賞では厳しいかもしれないが、大型馬で一叩きされた上積みが見込める。

68回 阪神大賞典 G2

日曜 阪神11R 3000(芝)

 菊花賞馬が3年ぶりの美酒を味わう!

◎キセキ:3000メートルの消耗戦は望むところ。

○ボスジラ:武豊騎手&3連勝の勢いは侮れない。

▲タイセイトレイル:長距離戦に強いハーツクライ産駒。

△メイショウテンゲン:融通の利かない脚質が気がかり。

×ユーキャンスマイル:基本的にはベストは2000。

×ムイトオブリガード:4歳時に果敢に挑戦して9着。

天皇賞・春を目指す馬が揃った。見どころは有馬記念5着のキセキとジャパンカップ5着のユーキャンスマイルの対決だろう。そこに割って入るのは3連勝と勢いのあるボスジラ、ダイヤモンドS・2着のメイショウテンゲン、同じくダイヤモンドS5着のタイセイトレイルら伏兵陣。小頭数で逃げ馬が見当たらずスローペースの上がり勝負が濃厚。
データからは有馬記念から臨戦してきたキセキが最有力となっている。

3年前の菊花賞馬・キセキは今年はここから天皇賞・春を目指す。実績では抜けた存在であるのは言うまでもない。有馬記念ではスタートで失敗したが、流れが速くなり5着に入った。今回は他に前に行く馬が見当たらないため逃げると予想される。2年半以上勝利から遠ざかっているように勝ち味に遅いタイプで、あまりペースを落としすぎると瞬発力のある馬に交わされる可能性がある。勝利のためにはある程度早いペースで引っ張って後続のスタミナを消耗させる必要があるだろう。

ボスジラは1勝クラス~3連勝ともっとも勢いがある。いずれも上がり最速で、ディープインパクト産駒らしい瞬発力が身上。3000メートルは必ずしもプラスではないが、小頭数でスローペースが濃厚だけに切れ味が活きる可能性が高い。なにより阪神大賞典で【8-5-2-6】の武豊騎手の手腕に期待大。

タイセイトレイルは長距離戦に強いハーツクライ産駒。データでも書いたようにハーツクライ産駒は阪神大賞典で【2-4-0-6】の好成績。ダイヤモンドSの敗因は不明だが、アルゼンチン共和国杯2着を考えれば再度好走しても不思議はない。今回は福永騎手に乗り変わるのもプラスだろう。

メイショウテンゲンは、菊花賞では大外枠、ステイヤーズSは4コーナーで外に弾かれる不利があり、ダイヤモンドSでは直線の叩き合いで勝ち馬に寄られた。ここ3走はいずれも不利があった。菊花賞は別にしてもステイヤーズSとダイヤモンドSは不利がなければ勝っていた可能性が高いので、ここも軽視は禁物だろう。元々器用さに欠けるタイプで頭数が減って不利を受ける確率はグンと下がる。

その他、昨年のダイヤモンドS勝利・天皇賞春で5着のユーキャンスマイル、そのユーキャンスマイルとジャパンカップで着差がわずかだったムイトオブリガードをあげる。
とにかく1番人気の信頼度が高いレースなので、当日に1番人気に推された馬から馬券を買いたい。

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