２０２０年・菊花賞のレース回顧と反省

成績・2020年4京6/11R 菊花賞 2020年10月25日(日)　4回京都6日　天候 : 晴　馬場状態 : 良
【11Ｒ】　第81回菊花賞
３歳・オープン・Ｇ１(馬齢)　(牡・牝)(国際)(指定)　芝・外 3000m　18頭立

着	印	馬名	通過順位	結果コメント
１	◎	コントレイル	07-07-05-04	パドックで一番落ち着いて周回する。スタートは綺麗に出たのだが、１週目のホームストレッチで首をあげて行きたがっていた。４コーナーでは２着馬に並びかけられてかなりピンチに陥る。最後は気力で振り切った。
２	○	アリストテレス	07-07-07-04	二冠馬を徹底マークして鞍上がゴーサインを出すと、負かす勢いで並んでいった。ゴールまで火の出るようなデッドヒートを繰り広げた。来年以降の活躍に期待できる内容。
３		サトノフラッグ	14-15-15-14	上位２頭と違い道中は力むことなく中団後方で完璧に折り合っていた。京都の坂を利用して加速して、ゴール寸前で３着に入った。初の関西輸送も問題なかった。
４	▲	ディープボンド	05-05-03-02	同じ勝負服のコントレイルを先導するように先行集団の外側につける。早めの仕掛けを見るとオーナー側からオーダーがあったのかもしれない。ゴール寸前で３着馬に差される。
５		ブラックホール	12-12-13-11	－８は意図的に絞ったもので問題なかった。中団後方につけて直線は外に持ち出して脚を伸ばした。スタミナは示した格好。
６		ロバートソンキー	14-14-15-14	後方で無駄なことを一切せずにスタミナを温存して６着にすべり込んだ。
７	△	ヴェルトライゼンデ	10-10-10-08	コントレイルの直後につけたのは予定通りだったが、前走の伸びは見られなかった。外々を回って脚が溜まらなかったのが敗因か。
８	×	ヴァルコス	09-09-10-08	一頭だけ荒れた内を回っていた。岩田騎手らしいといえばらしいが、裏目に出てスタミナを消耗した。
９		ガロアクリーク	04-04-03-02	あきらかに距離が長かった。１８００までだろう。
10		バビット	02-02-02-01	直線入り口ですでに手応えが悪かった。単騎で逃げられないとダメなタイプ。
11	×	マンオブスピリット	16-16-10-11	前半は良かったのだが、仕掛けが早すぎたし外を回しすぎた。
12	×	サトノインプレッサ	10-10-09-08	ゲートで暴れると、やはり出遅れた。最後はガス欠。距離が長かった。
13		ディアマンミノル	12-12-13-11	力は出し切った。
14		ターキッシュパレス	17-17-18-18	後方からバテた馬を交わした。
15		ダノングロワール	05-05-05-07	この経験が活きてくるはず。
16		レクセランス	03-03-07-14	距離が長すぎる。
17		ビターエンダー	18-18-15-14	後方のまま。
18	消	キメラヴェリテ	01-01-01-04	予定通り逃げてレースを盛り上げた。

LAP　12.8-11.9-12.1-13.3-12.1-11.9-13.1-12.4-12.5-12.7-12.9-12.2-11.8-11.6-12.2
通過　36.8-50.1-62.2-74.1　　上り　73.4-60.7-47.8-35.6　　平均　1F:12.37 / 3F:37.10
単勝　３ \110
複勝　３ \110 / ９ \350 / 10 \360
枠連　 2-5 \510 (2)
馬連　 03-09 \910 (3)
ワイド 03-09 \530 (3)/ 03-10 \550 (4)/ 09-10 \2780 (24)
馬単　 03-09 \1010 (3)
３連複 03-09-10 \3810 (10/816)
３連単 03-09-10 \8740 (21/4896)

コントレイルが単勝１．１倍の圧倒的人気に応えて史上３頭目となる無敗での三冠を達成！

ただし、多くの解説者がレース後のコメントでうーんと言葉に困っていたようにレース内容はかなり危ないものでした。２着馬に差し切られていても不思議ではなかったレースぶりで、３０００メートルが適距離ではなかったのを考えても強力な古馬陣との対戦に一抹の不安を残す形となった。

２着のアリストテレスは、９月に２勝クラスを勝ち上がったばかり。ルメール騎手にスイッチして、ここでも通用するかもとは思っていたが、まさかコントレイルをあそこまで追い詰めるとは思わなかった。スタート後にルメール騎手がポジションを取るために促すとかかっていたように（コントレイルも少し行きたがっていた）まだ成長途上で、＋８キロとさらに馬体が成長していたことを含めて来年以降の逆転は十分にありえる。

３着には皐月賞で２番人気に推されていたサトノフラッグで、こちらは３０００メートルの適性というより坂の下りを利用して加速できる京都コースとの相性が良かったように見えた。

４着には▲に推していたディープボンドが先行勢で唯一粘った。もう少し仕掛けを遅らせていればという気がしないでもないが、無敗の三冠馬誕生がかかっている馬主からしたら最高の先導役だったろう。

２番人気のヴェルトライゼンデは位置取りは良かったがいつもほど伸びなかったのは、骨折明けの前走で走りすぎた反動があったのかもしれない。