第５回　競馬評議会　パドック編

今週はパドックについて私なりの所見を述べよう

そういえば説明してなかったな。

一言多い奴だな。
『ＪＲＡ－ＶＡＮ　データラボ』は、公式のデータベースだ。１９８０年以降の中央競馬のあらゆるデータが利用できる。
ほとんどの利用者は『TARGET frontier JV』という分析ソフトを使っている。他にも無料の予想ソフトや自動で馬券を購入してくれるツールなども公開されているぞ。

騎手やレースの傾向などを、細かく条件指定して調べることができるソフトだ。
例えば、『過去５年・ルメール騎手・東京・芝・２０００メートル・新馬戦』の成績は【４－４－１－２】で、勝率が３６．４％　とわかる。
このサイトの『過去１０年』というコーナーも、TAGET frontier JV で調べているぞ。

月額は２０９０円だ。

馬券で取り戻せばいいだけの話だ。
難しい話ではない。

まあ、一般の競馬ファンは必要ないだろう。

データなどは、ネットを調べればすぐにヒットする。
逆にデータが知れ渡りすぎてうまみがなくなった。
それよりも『ＪＲＡ－ＶＡＮ　ＮＥＸＴ』が便利だ。

一言でいえば、オンライン版の競馬新聞みたいなものだな。
出馬表やレース結果をマウスを操作するだけで見ることができる。
とくに便利なのが過去レースをたどって、その時のレース内容や相手がどの馬だったのかも調べることができる。
オプションで『レーシングビューワー』と組み合わせて利用すれば最強だな。

値段はＮＥＸＴが月額８８０円で、レーシングビューワーが月額５５０円だ。
先週も話したと思うが、私はこれを利用するようになって競馬新聞を買わなくなった。
もしまだ利用していない競馬ファンががいたら、この２つのサービスはぜひオススメしたい。
重賞レースや新馬戦は調教動画をチラッとだが見ることもできるぞ。

スマホ版もあるから安心しろ。
私は利用していないがな。

さらにグリーンチャンネルがあれば週末は競馬三昧だ。

ＢＳ放送で見れる競馬専門チャンネルだ。
いまは無観客競馬なので、土日のレース中継は無料開放されているぞ。

正確には５２６９円だな。
スマホの通信料金に比べたらたいしたことない。

これだからいまどきのＪＫは……。

嫌いではないという意味だ。

本題のパドックの話に移ろう。

パドックは知っているな。

結論から言おう、パドックは見るな。

断言できる。パドックを見て、馬の調子などわかるわけがない。

見るなはいいすぎかもしれないが、前日の予想をパドックで変えてはいけないというのが、私の経験則だ。

そうともいう。
だが、競馬歴がそこそこ長い私が見ても判断のつかないようなことを、昨日今日競馬をはじめた初心者が見抜けるとは思えない。

ノーコメントだ。

オグリキャップやトウカイテイオーのぬいぐるみを集めていたことだけは教えてやろう。

私にもそういう時代があったのだよ。

私はパドックで予想を変えて痛い目に遭ってきた。
それも何百回と。

あれは人気順に名前をあげているだけだ。
なんなら私はパドックで音声をＯＦＦにしている。

たまたまだな。
そもそも、素人が歩いている姿を見ただけで、調子がいいか悪いか判断できるという思い込みこそがおこがましい。

有名な話をしてやろう。
モーリスという馬がいてな。この馬はＧ１を６勝した名馬だが、香港ではじめて騎乗することになったムーア騎手が、パドックで発汗してイレ込んでいる姿を見て、これで大丈夫なのか？　と不安になったという逸話がある。
結果は勝利したわけだが、世界のトップジョッキーですらパドックでの判断がつかないという実例だ。
ちなみに武豊騎手も、某番組でパドックを見てなにがわかるんですか？　と発言している。

ロックディスタウンのようにわかりやすい馬なら話は別だがな。

パドックで暴れてバックドロップをした。
ネタ馬になっているからネットを調べればすぐにヒットする。

パドックで予想を変えてハズレるだけならまだしも、変える前の予想が当たっていたら死ぬほど悔しい。

とにかく狙っている馬が普通に歩いてたら前日の予想を変えるな。
これがパドックの鉄則だ。
他に調子の良さそうな馬がいても、見なかったことにして記憶から抹消しろ。

馬体重の増減に関しても所見があるのだが、それはまたいつか話してやろう。
今日は話しすぎた。

ユニコーンＳはレッチェバロックで、函館スプリントＳはジョーマンデリンだ。
今週はそこそこ自信はあるぞ。

レッチェバロックはスタミナさえもてば楽勝すると信じている。