阪神ジェベナイルフィールズ G1
日曜 阪神11R 1600(芝)
ディープインパクト産駒vsハーツクライ産駒の2歳牝馬頂上決戦!
◎リアアメリア:すでに完成された馬体。オークスまで無敗で。
○クラヴァシュドール:サウジRCで牡馬クラシック候補に食い下がる。
▲ウーマンズハート:新馬戦で驚異の上がり32.0! 直線フラフラする癖が心配。
△ロータスランド:一週前の調教でワイドファラオをぶち抜く。
×クリスティ:アイビーS+18キロで2着。ポテンシャルは高い。
×レシステンシア:先行脚質でセンス高い。距離延長が課題。
×マルターズディオサ:新馬戦で負けた相手はウーマンズハート。
香港国際競争があるため外人ジョッキーのほとんどはそちらへ出張した。オッズでは三つ巴の雰囲気。データからは距離経験がある馬ほど有利になっている。
本命は2戦2勝のリアアメリア。今年、G1&重賞を勝ちまくりのノーザンファーム生産。中内田厩舎は昨年はダノンファンタジーでこのレースを勝っている(騎手は代打のC・デムーロ騎手)。同じディープインパクト産駒。前走のアルテミスSでは+20キロと大幅に体重を増加。道中、首を上げて行きたがる癖までダノンファンタジーを彷彿とさせる。15番枠と外を引いたが、阪神1600はコース改修後、揉まれない外枠の方が好成績をおさめているようにマイナスにはならない。今回は絞れてくるはずで、他馬とは完成度が違う。オークスまでは無敗で行ける。
クラヴァシュドールは、リアアメリアと同じ中内田厩舎のハーツクライ産駒。とにかく今年の2歳馬はハーツクライ産駒が大当たり。こちらは下河辺牧場生産。前走のサウジRCで牡馬クラシック候補と言われているサリオスに食い下がった。3着の馬には3馬身つけているようにかなり強い。タイムはリアアメリアのアルテミスSを1.6秒も上回っている。調教も動いているように展開次第ではこちらが勝っても不思議はない。
ウーマンズハートは新馬戦で驚異の上がり32.0を記録して話題になった。その後、2戦2勝で新潟2歳を勝利した。2着・3着・4着馬といずれもその後の重賞で3着に入っているようにレースレベルも高かった。ちなみに新馬戦の2着馬がマルターズディオサ。ハーツクライ産駒で将来性でいえば間違いなくリアアメリアよりも上。直線では追われてフラフラするなど現時点ではまだひ弱さも残っている。ハーツクライ産駒の多くが4歳秋以降に活躍するように、この馬も完成はもう少し先だろう。今回はビュイック騎手に乗り変わるのはプラス。もしここも無敗で通過するようならとんでもない馬になる可能性がある。
ロータスランドは阪神の新馬戦を快勝後、もみじSで2着に敗れた。一週前の調教でチャンピオンズCに出走したワイドファラオを楽にかわした。馬に活気が溢れている。福永騎手がクリスティを選んだため藤岡康太騎手に乗り代わりとなるが、ほとんど人気をしていないので調教の良さを買ってみたい。
クリスティは2戦目の小倉未勝利戦を勝ち上がった後、前走のアイビーSで2着と踏ん張った。新馬戦で負けた相手は、その後に小倉2歳Sを勝ったように重賞でも通用するだけの下地はある。問題は道中に首を上げて行きたがる癖。キズナ産駒は未勝利戦を勝ち上がる馬が多く同馬も叩き良化型だろうが、切れ味勝負になると分が悪そう。福永騎手がこちらを選んだということで一応。
その他、2戦2勝でファンタジーSを勝ったレシステンシア、新馬戦でウーマンズハートに負けたマルターズディオサを上げる。とくにマルターズディオサは輸送さえクリアできれば好勝負できても不思議はない。
馬券は3連単でリアアメリア→クラヴァシュドール・マルターズディオサにしました。正直、同厩舎のリアアメリアとクラヴァシュドールでかなり悩みました。レースぶりやタイムを見た限りでは後者が勝っても不思議はないです。ただノーザン・川田という要素でリアアメリアを選びました。
ウーマンズハートは将来性は買っているのですが、内枠で揉まれるんじゃないかというのと、ウーマンズハートまで入れるとオッズがとんでもなく安いので……。
カペラステークス G3
日曜 中山11R 1200(ダート)
藤田菜七子が中央重賞制覇に挑む!
◎タテヤマ:昨年同レース4着。中団で流れに乗る。
○テーオージーニアス:中山1200・1.10.6の好タイムで勝ちあり。
▲ドリュウ:居残りM・デムーロ。1枠1番で馬群が捌けるかどうか。
△ゴールドクイーン:単騎逃げ濃厚。マイペースなら行った行った。
×コパノキッキング:昨年の勝ち馬。追い込み
×ヒロシゲゴールド:サウスヴィグラス産駒。クラスターCではコパノキッキングに先着。
×レッドアネラ:2連勝中の逃げ馬。休み明けを苦にしないタイプ。
ゴールドクイーンはながつきSで中山1200ダートを5馬身差の圧勝。この枠なら今回も逃げるはず。あとはコパノキッキングの動向次第だが、ゴールドクイーンを早めに捕まえに行くようなら一気にペースは早くなる。
本命は前走の室町ステークス(OP)で2着に入ったタテヤマ。勝ち馬は51キロと軽量で、同馬が56キロを考えると勝ちに等しい内容だった。大野騎手は今年ダートだけで34勝とダートの安定感が高い。中山は3戦していずれも馬券外だが、4・4・6着と必ずしも不得意というわけではない。前日段階で20倍と買える。
テーオージーニアスは新潟で3勝クラスを突破後、京都のOPで2着と入った。過去には中山1200ダート(2勝クラス)を1.10.6の好タイムで勝っている。その時の2着馬がレッドアネラ。本命馬と同じく末脚を溜めるタイプで流れが向くはず。
ドリュウはM・デムーロ騎手に乗り変わる。香港国際競争があるなか、G1のある阪神でもなくG3の中山で騎乗するのは寂しい限りだが、このメンツなら当騎手の腕が抜けている。コパノキッキングの仕掛け次第ではHペースが見込まれ、内で脚を溜める同馬の差し脚が活きるはず。あとは馬群が捌けるかどうか。
ゴールドクイーンはJBCレディースでハナを切って2着。その前のながつきS(OP)では57キロを背負って5馬身差の圧勝だった。今回は55キロに減量される。4番枠といいところを引いたので必ずハナを切るはず。もしコパノキッキングが後方に控えるようなら逃げ切りも十分ありうる。
昨年の勝ち馬のコパノキッキングは藤田菜七子騎手が難しい判断を迫られる。昨年は柴田大知騎手の素晴らしい追い込みで勝利したが、今年は58キロと増量される上、ゴールドクイーンという強力な逃げ馬が存在する。人気的にもゴールドクイーンをそのまま行かせるわけにはいかないので先行してマークすると読んだが、そうなるとペースが早くなり前崩れになる可能性もある。
その他、短距離ダート戦に強いサウスヴィグラス産駒のヒロシゲゴールド、2連勝中のレッドアネラを上げる。
馬券はタテヤマの単勝にしました。まともならゴールドクイーンかコパノキッキングのレースですが、このオッズなら買って良いと思います。というか、古川騎手・藤田菜七子騎手を重賞で買うのはちょっと……。しかも、人気だし。
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