朝日杯フューチュリティ G1
日曜 阪神11R 1600(芝)
クラシックとは無縁の2歳G1戦。
◎ペールエール:レシステンシアに続くダイワメジャー産駒2歳G1連勝を期待。
○ビアンフェ:前走は太目。先週同様の前残り馬場ならこの馬の先行力が活きる。
▲レッドベルジュール:2戦2勝のデイリー杯2歳S勝ち馬。阪神マイルに強いディープインパクト産駒
△サリオス:阪神JF3着馬を突き放した切れ味は魅力。来年のクラシック候補。
×トリプルエース:勢いのあるゴドルフィン生産。内で足を溜められれば。
×タイセイビジョン:京王杯2歳Sは逃げたビアンフェを楽に差し切る。
×グランレイ:未勝利戦で4馬身差の圧勝。今週の穴はコレ。
昨年の勝ち馬アドマイヤマーズは、その後NHKマイルC・香港マイルCとマイルG1を2勝した。今年は無敗馬3頭が参戦。その中でもハーツクライ産駒のサリオスは来年のクラシック候補。他にも函館2歳S・小倉2歳S・サウジアラビアRC・京王杯・デイリー杯と2歳重賞勝ち馬が5頭揃った。データでは、前走1着の馬が10年連続で優勝している。
本命はデイリー杯2歳Sで3着だったペールエール。今年の阪神JFを勝ったレシステンシア・昨年の勝ち馬アドマイヤマーズと同じダイワメジャー産駒。前走破れた馬は厳しいデータがあるが、その前走では早仕掛けのマーフィー騎手のサクセッションに内側から競られて引くに引けない状況となって外を回らされた。今回はそのマーフィー騎手に乗り変わる。新潟2歳Sでウーマンズハートの2着になったようにレースセンスは高く3番枠と良いところを引いた。現在リーディングの安田隆行厩舎というのも心強い。
ビアンフェは今年新種牡馬のキズナ産駒。函館2歳Sでは父に初重賞をプレゼントした。キズナ産駒は(12月13日現在)新馬戦9勝に対して未勝利戦16勝と、一度実戦を使われてから勝ち上がる馬が多い(同期のエピフェネイアは新馬14未勝利10)。同馬も未勝利を勝ち上がり。京王杯2歳Sは成長分を入れても+24キロとやや太目残りだった。今回は一叩きされて絞れるはず。先週同様前残りの馬場なら、二の足が早く2番枠と良いところを引いたこの馬がレシステンシア同様に直線で粘り込む可能性がある。
レッドベルジュールはデイリー杯2歳Sで最内を突いて突き抜けた。ここまで2戦2勝。ノーザンファーム生産+ディープインパクト産駒ですでに馬体は完成されている。スミヨン騎手はノーザンファームの中で優先順位が1位なので、今回も注意が必要。12番枠とやや外枠を引いたの以外はデータ上最右翼。
サリオスは540キロを超える超大型馬。おそらく1番人気はこの馬か。今年大当たりのハーツクライ産駒の一頭で、サウジアラビアRCでは阪神JFで3着になったクラヴァシュドールを突き放した。来春のクラシック候補。それだけにクラシックに無縁の朝日杯でどうか? という気がしないでもないが、ノーザンファームの期待馬だけに無印にはできない。あとは輸送を無事クリアできるかどうか。R・ムーア騎手騎乗。
トリプルエースは重馬場の小倉2歳Sで2着の後、デイリー杯で4着になった。レースでは終始外を回らされる苦しい競馬。1・2着馬が経済コースを通ったことを考えると内容的には悲観することはない。今回はビュイック騎手に乗り変わる。
タイセイビジョンは京王杯2歳Sでビアンフェを直線余裕を持って差し切った。その時のルメール騎手がすでに先約があったという理由でラウダシオンに騎乗。その点だけが不可解。いくら先約があるといってもタイセイビジョンにG1を勝つだけの能力を感じていれば先方に断りを入れて乗りそうだが、、、。今回は武豊騎手に乗り変わる。残すG1は朝日杯とホープフルSのみで、勝てば中央G1全制覇に王手がかかる。
グランレイは未勝利戦を勝ち上がったばかり。常識的には厳しいが、前走は4馬身差の楽勝だった。ルーラーシップ産駒で距離は問題ない。道中行きたがるなどまだ荒削りだが、スピード能力は通用してもおかしくない。まったく人気をしていないので大穴として推奨。
馬券はペールエールの単勝にしました。ビアンフェが逃げ粘りそうな気が、、、。
ターコイズステークス G3
土曜 中山11R 1600(芝)
師走を駆け抜ける乙女たちの熱い戦い。
◎リバティハイツ:昨年の2着馬が1キロ増量。叩き良化型で前進必至。
○フロンテアクイーン:昨年はマーフィーの早仕掛け。中山で巻き返し。
▲コントラチェック:中山3戦2勝2着1回。マイペースでの逃げを警戒。
△メイショウグロッケ:2連勝の勢いは侮れない。
×ディメンシオン:早仕掛けのマーフィーがいい方向に出れば。
×エスポワール:荒れ馬場はプラス。距離短縮がどうか。
×トロワゼトワル:スピード能力は認めるも3キロ増+外枠はネガティブな要素。
データからは4歳>3歳>>5歳>>6歳といった序列。前走の着順は気にしなくて良い。ターコイズSでは過去9年で11頭のディープインパクト産駒が参戦してすべて着外。昨年はプリモシーン・フローレスマジック・ディメンシオンと討ち死にしただけに今年も過信は禁物か。
本命は昨年のこのレースで2着だったリバティハイツ。個人的には相手をフロンティアクイーンにして(マーフィー騎手の早仕掛けのせいで)大万馬券を逃した悔しい思い出がある。今年は55キロを背負うが、昨年が54キロなので問題ないだろう。安土城SではスワンSを勝ったダイアトニックと同斤量でクビ差と接戦を演じた。もともと叩き良化型で使われつつ調子を上げてくるので、思い切って狙ってみたい。
フロンティアクイーンは昨年マーフィ騎手騎乗で早めに仕掛けて直線で失速するという大失態を演じた。普通に乗ってれば最低でも2着はあったレース。その後、中山牝馬Sを勝ったように中山を得意としている。前走のエリザベス女王杯では抜群の手応えで最終コーナーを回りながら直線で抜かれて10着と敗れたが、2着のクロコスミアとは一昨年のエリザベス女王杯同様0.6差だった。今回は6番枠と良いところを引いた。
コントラチェックはオークス・秋華賞と本命に推した馬。本番ではことごとく失速した。今回もルメール騎手が騎乗するので、もう一度だけ印を打った。問題なのは、このレースではディープインパクト産駒が不振なこと。おそらく今回は逃げるはず。フラワーカップを楽勝したようにマークが緩くなるようなら直線で押し切れる。
メイショウグロッケは2勝クラス・3勝クラスと連勝。前走で2着だったスイープセレリタスは、ローズSで外枠から先行して6着になった実力馬。本格化の兆しがある。先行脚質でスタートがうまく1番枠と絶好枠を引いた。53キロとハンデも手頃で、逃げ馬の後ろにつけることが出来れば好勝負可能。
ディメンシオンは北村宏司騎手からO・マーフィー騎手に乗り変わる。おそらく今回一番騎手による補正が大きい。前々走の京成杯AHではトロワゼトワルに突き放されたが、北村騎手が手綱を引っ張って下げていた。マーフィー騎手は早仕掛けの傾向が強いので今回はそんなことはないはず。
その他、オルフェーヴル産駒で秋華賞以外馬券圏内を外していないエスポワール、京成杯AHで3馬身差の楽勝だったトロワゼトワルを上げる。
人気しそうなシゲルピンクダイヤは直線で前が壁になるシーンが目に浮かびます。
馬券はリバティハイツの単勝にしました。連軸ならフロンテアクイーンのほうが良さそうです。
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