34回 中スポ賞ファルコンステークス G3
土曜 中京11R 1400(芝)
将来のスプリント王候補たちによるスピード勝負。
◎ゼンノジャスタ:左回りの1400で2勝。福永騎手に乗り代わり。
○ビアンフェ:朝日杯はハイペースで逃げて7着。
▲トリプルエース:和田騎手が迷わず選んだ過去がある。
△ラウダシオン:クロッカスSを勝利。今回は差しに回る。
×デンタルバルーン:速力はビアンフェを上回る。逃げ足警戒。
×アブソルティスモ:サウジアラビアCでサリオスの3着。
×ヴェスターヴァルト:菱田騎手への乗り代わりで人気を下げそう。
×ウイングレイテスト:デイリー杯2着の実績がある。
朝日杯FS組とクロッカスS組と激突する構図。前に行きたい馬が揃ったためかなりのHペースが見込まれそう。例年直線での差しが決まるケースが多く、末脚のある馬に注目したい。
データからは前走クロカッスSを勝ったラウダシオンが最有力。
ゼンノジャスタは中京1400の新馬戦を勝ち上がると4戦目で東京1400の1勝クラスを勝ち上がった。今回はデビュー以来手綱を取ってきた田中健騎手から福永騎手に乗り変わる。福永騎手はファルコンSで4戦して【2-0-1-1】の好成績。鞍上強化での前進に期待したい。
ビアンフェは朝日杯で1000メートル57秒のハイペースで逃げて7着と踏ん張った。前残りの馬場ということもあり一概には評価しづらいが2番手を追走していた馬が15着に沈んだことを考えると悪くない内容だろう。今回は再びHペースが見込まれるが京王杯2歳Sで2着に粘り通したように1400ならギリギリ残れる。内に速い馬がいるのでおそらく2番手追走か。
トリプルエースは前走の朝日杯では3番手を追走してHペースに巻き込まれたのが敗因。逃げたビアンフェを捕らえきれなかったのは気がかりだが、それでも内容的にはマズマズといえる。今回はその時よりあきらかに相手が弱化する。小倉2歳Sではお手馬がかぶった和田騎手が迷わずこちらを選んだように能力は高い。2週前に坂路での追い切りで51秒台を出したように仕上がりも悪くない。
ラウダシオンは朝日杯8着後、クロカッスSを逃げて勝利した。朝日杯の敗因は枠順なので能力的には1番といえる。おそらく今回は差しに回るだろう。小倉2歳S・もみじSでは上がり1位を記録したように展開がハマる可能性が高い。
その他、速力はここに入っても見劣らないデンタルバルーン、左回りで実績のあるアブソルティスモ、前走東京の1勝クラスを突破したヴェスターヴァルト、デイリー杯2歳Sで2着のあるイングレイテストをあげる。
とくにデンタルバルーンの速力はビアンフェよりも上。もし他の馬がスタートに失敗すればそのまま逃げ切るシーンもありえる。
38回 中山牝馬ステークス G3
土曜 中山11R 1800(芝)
昨年ハナ差で敗れたウラヌスチャームが漁夫の利を狙う。
◎ウラヌスチャーム:昨年僅差の2着馬が同じ斤量で出られる。
○コントラチェック:スピード能力はG1級。ここもペース次第。
▲エスポワール:今回はコントラチェックを目標に進めるはず。
△メイショウグロッケ:G3で3着の馬が2キロ減で出られる恩恵。
×ロフティフレーズ:軽量を活かして切れ味が倍増する可能性。
×フェアリーポルカ:紫苑Sでは彼ブーケドールに先着。52キロは有利。
×デンコウアンジュ:前走は得意の道悪に助けられた感。
ターコイズSで1・2着だったコントラチェックとエスポワールが再び相まみえる。愛知杯からは1着だったデンコウアンジュらが参戦。4歳馬2騎が人気を集めそうだが、昨年このレースで2着だったウラヌスチャームを筆頭に5歳勢も黙っていない。
データではハンデ53~54キロの馬が好成績を収めている。
ウラヌスチャームは昨年のレースでフルンテアクイーンのハナ差の2着。スタート直後に隣の馬がヨレて挟まれる不利があったことを考えると負けて強しの内容だった。同じ53キロで出走できるのは有利。ミナリク騎手から横山典弘騎手に乗り変わるのもプラスで、モルフェオルフェが飛ばしてペースが速くなるようであれば同馬の差しがハマる可能性が高い。
コントラチェックは秋華賞で15着と大敗した後ターコイズSで外枠から逃げて押し切り、スピード能力がG1級であることを改めて示した。今回はそこから1キロ増量+1ハロン延長される。調教は依然動いており、調子落ちの心配はないだろう。要は隣に入ったモルフェオルフェの出方次第。ペースが落ち着けば連勝できる。
エスポワールの前走は早めに動いたものの、逃げたコントラチェックを捕まえきれなかった。今回ははじめからコントラチェックを目標にレースを進めるだろう。相手が1キロ増量されるのに対して、据え置きのままと条件は有利になる。調教でデムーロ騎手が跨がって調子を確認していた。1800は4戦して【3-0-1-0】とベストの距離。あとはオルフェーヴル産駒にありがちなポカさえなければ。
メイショウグロッケは重馬場の京都牝馬Sで3着となった。今回は54キロ→52キロと軽量になる。ターコイズSでは1番枠から好スタートを決めながら中途半端に脚を溜めて切れ負けした格好。メイショウサムソン産駒で、どちらかといえば瞬発力よりもスタミナで勝負するタイプ。2ハロン延長はプラスだろう。実力のわりに人気をしていないのも買い材料となる。
その他、ロードカナロア産駒で50キロの軽量が大きそうなロフティフレーズ、紫苑Sで2着だったフェアリーポルカ、愛知杯勝ち馬のデンコウアンジュを上げる。
22回 阪神スプリングジャンプ JG2
土曜 阪神8R 3900(障害)
◎ハルキストン:中村将騎手の今年の障害勝率は44%。
○トラスト:障害デビュー後破竹の勢い。
▲シングンマイケル:連勝を素直に信頼。
△オジュウチョウサン:目標は中山GJ。
絶対王者のオジュウチョウサンが障害レースに復帰。大一番を前に連勝中のシングンマイケルと激突する。トラストはダービーに出走したように平地力では他馬を圧倒している。ハルキストンの中村将之騎手の今年の障害での勝率は44%。
おそらく人気はオジュウチョウサン・シングンマイケル・トラストの3頭に集中すると思われる。ハルキストンが人気の盲点になる可能性大。中村将騎手の腕に期待したい。
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