天皇賞・秋 過去10年

優勝馬

日付馬名S性齢騎手斤量馬番馬場状態通過順人気
231029イクイノックス牡4ルメール 58 7 03-03-031
221030イクイノックス牡3ルメール 56 7 10-10-091
211031エフフォーリア牡3横山武史 56 5 06-06-063
201101アーモンドアイ牝5ルメール 56 9 03-03-041
191027アーモンドアイ牝4ルメール 56 2 05-06-051
181028レイデオロ牡4ルメール 58 4 06-05-052
171029キタサンブラック牡5武豊 58 7 11-05-021
161030モーリス牡5ムーア 58 8 05-05-041
151101ラブリーデイ牡5浜中俊 58 8 04-04-041
141102スピルバーグ牡5北村宏司 58 4 13-14-125

秋の中距離王決定戦。
古くは東京の3200mの距離で行われていたが、世界的に距離短縮の潮流もあり1984年から2000mに短縮された。
過去には1番人気が勝てないという有名なジンクスがあり、1966年~1984年の18年間、1988年~2000年の12年間、1番人気が負けていた。

1985年にはシンボリルドルフがギャロップダイナに差し切られたり、メジロマックイーンが斜行して1位入線後18着に降着したり、サイレンススズカの悲劇があったり、なにかと1番人気にまつわる曰くがついている。

人気

人気 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値
1番人気 7- 1- 1- 1/ 1070.0%80.0%90.0%170117
2番人気 1- 2- 2- 5/ 1010.0%30.0%50.0%3175
3番人気 1- 1- 1- 7/ 1010.0%20.0%30.0%3458
4番人気 0- 1- 1- 8/ 100.0%10.0%20.0%053
5番人気 1- 1- 0- 8/ 1010.0%20.0%20.0%11052
6番人気 0- 1- 4- 5/ 100.0%10.0%50.0%0145
7番人気 0- 2- 0- 8/ 100.0%20.0%20.0%082
8番人気 0- 0- 0- 10/ 100.0%0.0%0.0%00
9番人気 0- 0- 0- 10/ 100.0%0.0%0.0%00
10~人気 0- 1- 1- 59/ 610.0%1.6%3.3%019

1番人気は7勝2着1回で連対率は80%。近年は成績が安定している。
唯一馬券外に沈んだのは18@スワーヴリチャードだが、スタートで隣のマカヒキに寄られてまったくレースにならなかった。

2番人気で勝利したのは18@レイデオロのみ。1番人気に比べて確率はガクンと落ちる。複勝率は50%なので、2番人気の馬を買うなら2・3着付けが良い。

連対馬の17頭が5番人気以内で、ここが一応のラインとなっている。
ちなみに5番人気で勝利したのは14@スピルバーグで、近年は1~3人気から勝ち馬が出ている。

二桁人気で馬券になった2頭のうち17@レインボーラインは極悪の不良馬場だった。
良馬場の高速決着であれば穴馬の入る隙は小さいといえる。

年齢

年齢 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値
3歳 2- 0- 2- 7/ 1118.2%18.2%36.4%5454
4歳 3- 6- 4- 31/ 446.8%20.5%29.5%1383
5歳 5- 4- 4- 36/ 4910.2%18.4%26.5%4555
6歳 0- 0- 0- 26/ 260.0%0.0%0.0%00
7歳 0- 0- 0- 16/ 160.0%0.0%0.0%00
8歳 0- 0- 0- 5/ 50.0%0.0%0.0%00

勝ち馬は3~5歳で占められる。
中でも5歳が5勝をあげてリード。5歳で勝利した4頭はすでにG1勝ちがあった。例外は14@スピルバーグのみ。
3歳で馬券になった4頭中3頭はダービーで2着だった。残りのダノンベルーガもダービー4着。
難しいのは4歳で、実績はあるのに、ちょいちょい軽視されて馬券になる馬がいる。

ここ10年だと、6歳以上で馬券になれた馬はいないので消し材料となる。

牝馬は全体で【2-1-3-10】。1・2番人気だった5頭はいずれも馬券圏内に好走した。

前走レース

前走レース 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値
宝塚記念G1 2- 3- 2-11/1811.1%27.8%38.9%2494
安田記念G1 2- 2- 1- 3/ 825.0%50.0%62.5%37117
東京優駿G1 2- 0- 1- 2/ 540.0%40.0%60.0%12094
札幌記念G2 1- 2- 1-17/214.8%14.3%19.0%1753
毎日王冠G2 1- 1- 4-34/402.5%5.0%15.0%2749
オールカG2 1- 0- 0-17/185.6%5.6%5.6%178
京都大賞G2 1- 0- 0-11/128.3%8.3%8.3%2813
天皇賞春G1 0- 1- 0- 3/ 40.0%25.0%25.0%065
大阪杯G1 0- 1- 0- 0/ 10.0%100.0%100.0%0110
セントラG2 0- 0- 1- 0/ 10.0%0.0%100.0%0130
新潟記念HG3 0- 0- 0- 7/ 70.0%0.0%0.0%00

宝塚記念・安田記念・ダービーの春のG1レースが2勝ずつ。
中でも安田記念組は2勝2着2回で連対率は50%になっている。
昔は主流だった毎日王冠だが、最後に勝ったのは14@スピルバーグで、近年は苦戦の傾向にある。
オールカマーから勝利したのは、18@レイデオロのみ。今年はレーベンスティールが該当。
前走G3以下のレースだと、13頭出走して馬券になった馬はいない。

前走人気

前走人気 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値
前走1人気 8- 2- 3- 14/ 2729.6%37.0%48.1%7770
前走2人気 1- 5- 4- 10/ 205.0%30.0%50.0%13135
前走3人気 0- 2- 0- 19/ 210.0%9.5%9.5%016
前走4人気 0- 0- 0- 14/ 140.0%0.0%0.0%00
前走5人気 1- 0- 0- 10/ 119.1%9.1%9.1%10023
前走6~9人 0- 1- 3- 33/ 370.0%2.7%10.8%048
前走10人~ 0- 0- 0- 16/ 160.0%0.0%0.0%00

前走1番人気だった馬が8勝と活躍。
前走がG1レースで1番人気だった馬に限ると【5-2-2-1】で連対率は70%と高い。

種牡馬

種牡馬 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値
ロードカナロア 2- 1- 0- 4/ 728.6%42.9%42.9%4298
キングカメハメハ 2- 0- 0-12/1414.3%14.3%14.3%4622
キタサンブラック 2- 0- 0- 1/ 366.7%66.7%66.7%13080
ディープインパクト 1- 8- 3-43/551.8%16.4%21.8%2058
ブラックタイド 1- 0- 0- 0/ 1100.0%100.0%100.0%310160
スクリーンヒーロー 1- 0- 0- 0/ 1100.0%100.0%100.0%360150
エピファネイア 1- 0- 0- 0/ 1100.0%100.0%100.0%340120
Marju 0- 1- 0- 2/ 30.0%33.3%33.3%056
フジキセキ 0- 0- 2- 0/ 20.0%0.0%100.0%0215
ハーツクライ 0- 0- 1-10/110.0%0.0%9.1%020
ルーラーシップ 0- 0- 1- 3/ 40.0%0.0%25.0%075

多数の産駒を送り込んでくるディープインパクトだが、1着になったのは14@スピルバーグのみ。55頭出走してこの数字なのだから1着では買いづらい。この中にはジェンティルドンナ・グランアレグリア・コントレイル・エイシンヒカリ・シャフリヤール・マカヒキ・ダノンプレミアム・フィエールマン・ワグネリアンなどのG1馬が多数いる。

馬体重

馬体重 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値
440~459kg 0- 0- 1- 11/ 120.0%0.0%8.3%050
460~479kg 0- 7- 4- 27/ 380.0%18.4%28.9%079
480~499kg 6- 1- 2- 46/ 5510.9%12.7%16.4%2426
500~519kg 3- 2- 3- 29/ 378.1%13.5%21.6%4847
520~539kg 0- 0- 0- 5/ 50.0%0.0%0.0%00
540~ 1- 0- 0- 1/ 250.0%50.0%50.0%15580

瞬発力勝負で筋肉量の多い馬が好走するケースが多く、勝ち馬はすべて480キロ以上の大型馬になっている。
2・3着は460~479キロの馬が多い点には注意。

1・2着馬の年内重賞実績

1着2着
23ドバイSC・宝塚記念天皇賞春・宝塚記念3着
22皐月賞2着・ダービー2着ドバイターフ
21皐月賞・ダービー2着大阪杯3着
20ヴィクトリアマイル天皇賞・春
19ドバイターフ金鯱賞・マイラーズC
18オールカマーマイラーズC・札幌記念
17大阪杯・天皇賞春宝塚記念
16香港チャンピオンMドバイターフ
15宝塚記念香港QE2

同年内のG1orG2の勝ち鞍がなかったのは22@イクイノックス、15@ステファノス、21@コントレイルの3頭。
イクイノックスは皐月賞・ダービー2着、コントレイルは大阪杯で1番人気に支持されながら不良馬場での3着、ステファノスにしても2000mのクイーンエリザベス女王2世カップ(香港)で2着だった。
理想は年内にG1勝ちがある馬で、最低でもG2勝ちは欲しい。

生産者

生産者 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値
ノーザンファーム 7- 6- 6-46/6510.8%20.0%29.2%2567
社台ファーム 1- 0- 1-12/147.1%7.1%14.3%7832
戸川牧場 1- 0- 0- 0/ 1100.0%100.0%100.0%360150
ヤナガワ牧場 1- 0- 0- 0/ 1100.0%100.0%100.0%310160
ケイアイファーム 0- 1- 0- 2/ 30.0%33.3%33.3%086
追分ファーム 0- 1- 0- 3/ 40.0%25.0%25.0%077
ノースヒルズ 0- 1- 0- 4/ 50.0%20.0%20.0%022
木村秀則 0- 1- 0- 0/ 10.0%100.0%100.0%0470
白老ファーム 0- 0- 2- 5/ 70.0%0.0%28.6%061
下河辺牧場 0- 0- 1- 2/ 30.0%0.0%33.3%0100
辻牧場 0- 0- 0- 4/ 40.0%0.0%0.0%00
クラウン日高牧場 0- 0- 0- 2/ 20.0%0.0%0.0%00

ノーザンファーム生産馬が13連対と他を圧倒。
とくに1・2番人気だと滅法強い。

脚質

脚質 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値
逃げ 0- 1- 2- 7/ 100.0%10.0%30.0%0104
先行 5- 3- 2- 29/ 3912.8%20.5%25.6%3239
中団 5- 4- 2- 48/ 598.5%15.3%18.6%3651
後方 0- 2- 4- 36/ 420.0%4.8%14.3%033
マクリ 0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%0.0%00

22@パンサラッサがゴール寸前まで粘って2着になったが、基本的には逃げ馬は後続の目標にされて厳しい。
馬券の中心はオーソドックスに先行・差しタイプになっている。

馬番

馬番 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値
1番 0- 2- 0- 8/100.0%20.0%20.0%029
2番 1- 1- 0- 8/1010.0%20.0%20.0%1628
3番 0- 1- 0- 9/100.0%10.0%10.0%047
4番 2- 0- 0- 8/1020.0%20.0%20.0%14141
5番 1- 0- 2- 7/1010.0%10.0%30.0%3461
6番 0- 2- 0- 8/100.0%20.0%20.0%060
7番 3- 0- 1- 6/1030.0%30.0%40.0%7054
8番 2- 0- 1- 6/ 922.2%22.2%33.3%77101
9番 1- 2- 2- 5/1010.0%30.0%50.0%1499
10番 0- 0- 1- 9/100.0%0.0%10.0%030
11番 0- 0- 0-10/100.0%0.0%0.0%00
12番 0- 1- 0- 8/ 90.0%11.1%11.1%038
13番 0- 0- 0- 8/ 80.0%0.0%0.0%00
14番 0- 1- 1- 5/ 70.0%14.3%28.6%0118
15番 0- 0- 1- 6/ 70.0%0.0%14.3%018
16番 0- 0- 1- 4/ 50.0%0.0%20.0%060
17番 0- 0- 0- 3/ 30.0%0.0%0.0%00
18番 0- 0- 0- 3/ 30.0%0.0%0.0%00

東京(芝)2000mはスタートしてすぐに最初のカーブがあり内枠有利が定説。
データからも、勝ち馬のすべてが2~9番から出ている。
外枠の差し馬はポジションが取れずに思ったよりも後方になりやすい。

注意点としては、同コースの特有の形態とG1レースで気合の入っている騎手がスタートを決めようとしてバランスを崩して隣の馬にぶつかるケースがある。
18@スワーヴリチャードはこのパターンでまったく競馬にならなかった。アーモンドアイも安田記念で似たような形で敗戦したように、隣(とくに外側)に先行タイプの馬がいる場合には、前をカットされる危険性があることを覚えておきたい。

まとめ

昨年は推奨通りの順番で1~3着を的中。
今年もそうなるように頑張りたい。

まず前走がG3以下のキングズパレス・サトノエルドール・リフレーミングは問答無用で消し。
6歳以上のステラベローチェ・ノースブリッジも同じく消し。
この5頭が来たら事故と思ってあきらめたい。

今年のメンバーのうち、年内G1勝ちがあるのは大阪杯を勝利したべラジオオペラのみ。同馬は宝塚記念3着で4歳・馬体重の項目もクリア。唯一引っかかるのが社台ファーム生産馬という点だが、他にG1勝ち馬がいない構成なので推奨馬にしたい。

リバティアイランドは、ドバイシーマクラシック以来・年内未勝利というのが減点だが、牝馬・ノーザンファーム生産馬が加点ポイント。なにより当日1番人気に支持されそう。人気別項目でも書いたように、1番人気の馬はだまって買いたい。主戦の川田ジョッキーもむりくり復帰しそう。

穴は昨年の2着馬のジャスティンパレスが良さそう。種牡馬別データに書いたようにディープインパクト産駒は勝てないものの2・3着によく来る。人気落ちしそうな点も15年のステファノスに近い物を感じる。
ただし、関東地方は週末に雨予報が出ているため注意。やや重までなら問題ないが、重以上に悪化するようなら宝塚記念で2着に入ったソールオリエンスと入れ替えたい。

絶好調のルメール騎手が騎乗予定のレーベンスティールは、前走オールカマーという点が引っかかる。2番人気になりそうなのも微妙。休み明けとはいえメンバーが手薄な新潟大賞典で11着と大敗していて、個人的には危うい人気馬の気配を感じる。

ドウデュースについては、前走の宝塚記念で1番人気に支持されていて、おおむねデータをクリアしているのだが、リバティアイランドとの比較で脱落した格好。あと昨年のレースで、急遽乗り替わりがあったとはいえ7着に敗れていて、休み明けはあまり走らないのではないか・・・。

推奨べラジオオペラ
減点ありリバティアイランド
ジャスティンパレス

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