凱旋門賞 G1

10月6日 23:05分発走予定(日本時間) 結果
ロンシャン競馬場 2400(芝)
インターネット投票 当日7:00~

 世界最高峰のレース。歴史的女傑・エネイブルの3連覇なるか?
 日本競馬悲願達成へ、キセキ・ブラストワンピース・フィエールマンの3頭が挑む。

◎エネイブル:14戦13勝。英国の至宝が前人未踏の偉業を引退の花道に飾る。

○ガイヤース:バーデン大賞を14馬身差の圧勝。大舞台で逃げ切りをもくろむ。

▲ジャパン:A・オブライエンが送り込む刺客。3歳の勢いは侮れない。

△マジカル:対エネイブル4戦4敗で2着3回。他馬との比較では譲れない。

×ヴァルトガイスト:昨年の凱旋門賞4着。プリンスオブWSでは欧州最強2頭の3着に入る。

×ソットサス:C・デムーロ騎乗。秘策は内側をそっと差す。

 欧州最強馬のエネイブルはここが引退レース。14戦13勝。足かけ3年走ってきて負けたのは2戦目の条件戦のみというゲームのような戦績。まさに歴史的名牝。今年はエクリプスSから順調に使われて、キングジョージ&クイーンエリザベスSでは強敵のクリスタルオーシャンを火の出るようなデットヒートで競り落とした。そのクリスタルオーシャンは故障により電撃引退。他陣営は勝ち目がないと悟ったのか、今年の凱旋門賞は12頭立てと例年にない小頭数になった。鞍上は20年間世界のトップジョッキーとして君臨するデットーリ。死角らしい死角が見当たらない。唯一の不安は、100年近い凱旋門賞の歴史で3連覇を達成した馬は一頭も居ないというジンクスぐらい。

 ガイヤースはドイツで行われたバーデン大賞を15馬身差で逃げ切った。ガネー賞ではヴァルトガイストの3着に敗れたものの、エネイブルを管理するゴンデス調教師が警戒している馬として名前を挙げた。母の父ガリレオで血統的裏付けは十分。昨年来日したビュイック騎手が騎乗。レースではこの馬が逃げると思われる。エネイブルが他馬の徹底マークを受けて仕掛けが遅れるようなら逃げ切りのチャンスが出てくる。

 ジャパンは名門A・オブライエン厩舎+ムーア騎手の3歳馬。名前はジャパンだが日本とはまったく関係ない。前走のインターナショナルSでは、エネイブルと死闘を繰り広げたクリスタルオーシャンを倒して勝利した。レーティングでは122ポンドと、3歳馬の中で最も重い。オブライエン厩舎のエースには主戦騎手であるムーア騎手が乗る決まりなので、同じく122ポンドのマジカルよりもこちらが上になる。ガリレオ産駒で2400のパリ大賞を勝っていて、距離の延長も問題ない。道中、エネイブルをマークすると思われる。

 マジカルはジャパンと同じオブライエン厩舎の馬。同じくガリレオ産駒で、今回は調教師の息子であるD・オブライエン騎手が騎乗する。昨年の凱旋門賞にはじまり、ブリーダーズCターフ、エクリプスS、ヨークシャーオークスといずれも最強馬エネイブルの後塵を拝した。しかも、2走前のヨークシャーオークスでは着差が2馬身半と広がった。逆転はかなり難しいが、混戦になれば2着に入る可能性は十分ある。

 ヴァルトガイストは去年の凱旋門賞で外枠ながら4着。キングジョージ&クイーンエリザベスSでもエネイブル・クリスタルオーシャンには遅れたものの、他の馬には7馬身差をつけていた。続くフォワ賞ではキセキ他にきっちりと先着しており、欧州古馬戦線で安定した力を発揮している。有力な2~3着候補。

 ソットサスは地元フランスの調教馬。今年のフランスダービーを制した。前走のニエル賞では直線で包まれながらも前が開くと一気に伸びた。C・デムーロ騎手は日本で活躍しているM・デムーロの弟。未知数の部分が大きいが、凱旋門賞は3歳馬が活躍するレースなので警戒が必要。

 日本馬の三頭はいずれも厳しいレースが待ち受けていそう。フォア賞を使われたキセキにはわずかながら好走の余地があるが、ブラストワンピースとフィエールマンは海外輸送もはじめてで馬券を買う側からしたらリスクが大きい。

 まともならエネイブルが90%ぐらい勝つはず。ただし馬券的妙味はないので、ガイヤースの単勝にしました。午前中で27倍ほどついています。


 3連単ならエネイブルを1着固定で、2着・3着にヴァルトガイスト入れた馬券が面白そうです。

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