キャプテンがしきりに口にする計算馬券。
たしかに競馬をやっているとちょいちょい目にする。
はたして本当に出現率が高いのか? それともたまたまなのか?
独自に計算(※1)してみた。
ここで計算馬券について説明する。
例1)
1着:11番
2着:8番
3着:3番
上記の例だと、11-8=3 もしくは 3+8=11 なので計算馬券が成立する。
例2)
1着:2番
2着:4番
3着:8番
2x4=8となるが、計算馬券は足し算or引き算のみなので、不成立となる。
つまり1~3着の馬番の一番小さい数字と2番目に小さい数字を足して、残りの数字になる組み合わせが計算馬券となる。
順不同なので、2・7・9と、9・2・7はどちらも成立となる。
三連単が成立している場合、三連複も成立しているので、三連複の組み合わせを調べれば良い。
(三連単を6通り買ったのが三連複になる)
フルゲート18頭立ての場合、三連複は816通り。
このうち計算馬券が成立するのは72通りとなる。
出現率はおよそ9%。
これが12頭立ての場合、三連複は220通り。
計算馬券が成立するのは30通りとなる。
出現率は13.6%。
出走頭数が減れば減るほど、計算馬券の出現率が上がる。
1日12Rだとすると、1回は見ることになる。
次に過去1年の重賞レースでの計算馬券を調べてみた。
(平場だと多すぎるのでめんどくさい&重賞レースでの出現頻度が重要)
2021年のアルゼンチン共和国杯~2022年の天皇賞(秋)まで、合計137レース。
計算馬券が成立したレースと三連単の配当。
- 京都ジャンプS(4→6→10):2,640円
- デイリー杯(6→1→5):22,330円
- 東京スポーツ杯(1→3→2):9,350円
- 京阪杯(2→5→7):222,660円
- ホープフルS(5→8→3):27,610円
- 日経新春杯(10→4→6):26,610円
- フィリーズレビュー(4→2→6):11,440円
- ニュージーランドT(6→1→7):16,090円
- 葵S(7→6→13):67,480円
- エルムS(9→6→3):61,530円
- 小倉サマージャンプS(9→1→8):7,760円
- 札幌2歳S(12→13→1):26,540円
- セントウルS(5→12→7):13,980円
- オールカマー(2→1→3):246,180円
- サウジアラビアRC(7→1→8):129,400円
計15レース
出現率は約11%
最高配当は今年のオールカマーの24万円で、最低配当は京都ジャンプSの2640円。
平均は59,440円となっている。
重賞レースの平均頭数はおよそ15頭なので、三連単は2730通りとなり、単純計算だと回収率21%となる。
訂正)
計算馬券の組み合わせは294通りとなり、回収率は202%となる。(※2)
気になる点としては、8レースで隣り合う馬番が馬券に絡んでいた。
理由はおそらくトラックバイアスと隊列。
例)札幌2歳SやサウジアラビアRCなど
結論
計算馬券は1日に1~2回ほどあるが、確率上の出現率と実際の馬券に有意な差はない。
出現はたまたまだが、回収率は200%を超えておりキャプテンの計算馬券だけ買っておけばトータルで儲かるという考えは(過去1年の重賞レースに限れば)正しい。
※1.計算方法はコメント欄のプログラムによって抽出
※2.オールカマーと京阪杯の馬券が回収率を大きく引き上げてる
コメント
以下プログラムが間違えてなければ組み合わせ計算はあってるはず
$count = 0;
$cnt2 = 0;
for($i = 1; $i < 18; $i++) { for($j = 1; $j < 17 ; $j++) { for($k = 1; $k < 16; $k++) { if($i < $j && $j < $k) { $count++; $sum = $i + $j; if($sum == $k) { $txt = $i . ' + ' . $j . ' = ' . $k; debug($txt); $cnt2++; } } } } }
プログラムを訂正してみた。
たぶんあってるはず
$count = 0;
$cnt2 = 0;
$max = 18;
for($i = 1; $i <= $max; $i++) { for($j = 1; $j <= $max ; $j++) { if($i != $j) { for($k = 1; $k <= $max; $k++) { if($k != $j && $k != $i) { $count++; if($i < $j && $j < $k) { $sum = $i + $j; //debug($k); if ($sum == $k) { $txt = $i . ' + ' . $j . ' = ' . $k; debug($txt); $cnt2++; } } } } } } } debug($count); debug($cnt2);