ジャパンカップ 過去10年

優勝馬

日付馬名S性齢騎手斤量馬番馬場状態通過順人気
211128コントレイル牡4福永祐一 57 2 07-08-081
201129アーモンドアイ牝5ルメール 55 2 05-04-041
191124スワーヴリチャード牡5マーフィ 57 5 07-06-053
181125アーモンドアイ牝3ルメール 53 1 02-02-021
171126シュヴァルグラン牡5ボウマン 57 1 04-04-045
161127キタサンブラック牡4武豊 57 1 01-01-011
151129ショウナンパンドラ牝4池添謙一 55 15 09-08-114
141130エピファネイア牡4スミヨン 57 4 02-03-044
131124ジェンティルドンナ牝4ムーア 55 7 03-03-041
121125ジェンティルドンナ牝3岩田康誠 53 15 02-03-063

日本ダービー・オークスが行われる東京2400(芝)コースは、いわゆるチャンピオンディスタンスであり、古馬混合GⅠレースはジャパンカップのみ。
1着賞金は有馬記念と並ぶ4億円(来年より5億円)で、報奨金などを含めると名実ともに日本競馬・最高峰のレースとなっている。

世界のトップホースvs日本のトップホースという構図はいまや昔で、12月の香港国際競争が賞金増額(※)と、日本の競馬場の高速化に拍車がかかるにつれて欧州トップホースの苦戦が明確になり、凱旋門賞を勝つような馬が参戦することはなくなった。
年によって違うがジャパンカップか有馬記念を勝利した馬が現役最強馬を名乗れる権利が出てくる。

昨年はコントレイルが1番人気の支持に応えて引退レースを飾った。

※香港カップの1着賞金は2000万香港ドルだが、賞金が非課税なのと円安で、実質はジャパカップより高額賞金になっている。
(香港カップはおよそ3億4000万円に対して、ジャパンカップは優勝しても税金が引かれるので実質2億円弱。ボーナスを除く)

人気別集計

人気 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値
1番人気 5- 1- 2- 2/ 1050.0%60.0%80.0%11197
2番人気 0- 2- 4- 4/ 100.0%20.0%60.0%083
3番人気 2- 2- 1- 5/ 1020.0%40.0%50.0%11793
4番人気 2- 1- 0- 7/ 1020.0%30.0%30.0%18170
5番人気 1- 2- 0- 7/ 1010.0%30.0%30.0%13376
6番人気 0- 0- 2- 8/ 100.0%0.0%20.0%074
7番人気 0- 2- 0- 8/ 100.0%20.0%20.0%089
8番人気 0- 0- 0- 10/ 100.0%0.0%0.0%00
9番人気 0- 0- 0- 10/ 100.0%0.0%0.0%00
10~人気 0- 0- 1- 75/ 760.0%0.0%1.3%016

1番人気は5勝2着1回で連対率60%。
馬券圏内を外したのは19@レイデオロと14@ジェンティルドンナで、どちらも5歳だった。

2番人気は2着が2回のみで苦戦。複勝率は60%で悪くない。

連対馬の18頭が5人気以内で、ここがラインとなっている。

三連単の平均は45000円。一昨年には三冠馬3頭が人気順で決着したように年々堅い決着が増えている。

上位人気(想定)・・・シャフリヤール、ダノンベルーガ、ヴェラアズール、ヴェルトライゼンデ、ボッケリーニ

年齢別集計

年齢 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値
3歳 2- 4- 2- 13/ 219.5%28.6%38.1%3874
4歳 5- 3- 3- 36/ 4710.6%17.0%23.4%5442
5歳 3- 3- 4- 40/ 506.0%12.0%20.0%4145
6歳 0- 0- 0- 27/ 270.0%0.0%0.0%00
7歳 0- 0- 1- 12/ 130.0%0.0%7.7%093
8歳 0- 0- 0- 8/ 80.0%0.0%0.0%00

4歳が5勝で頭一つリード。勝率では3歳馬が28%と高い。
3歳で勝利した2頭は12年@ジェンティルドンナ、18年@アーモンドアイで、どちらも牝馬で三冠を制していた。

5歳で勝利した3頭は20@アーモンドアイ、19@スワーヴリチャード、17@シュヴァルグランで、いずれも過去にジャパンカップで3着以内に入っていた。

6歳以上で馬券になったのは13@トーセンジョーダンのみ。基本的に消しでいい。

牝馬は全体で【5-2-1-15】。勝利した5頭はGⅠ馬だった。

牝馬・・・デアリングタクト、グランドグローリー、シャドウディーヴァ、ユーバーレーベン

6歳以上・・・トラストケンシン、グランドグローリー、ユニコーンライオン、ハーツイストワール、カラテ、シャドウディーヴァ、リッジマン、ボッケリーニ

調教師分類別集計

調教師分類 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値
美浦 2- 3- 1- 34/ 405.0%12.5%15.0%929
栗東 8- 7- 9- 73/ 978.2%15.5%24.7%5260
地方 0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%0.0%00
外国 0- 0- 0- 28/ 280.0%0.0%0.0%00

今年は外国馬が4頭出走するが、過去10年で馬券になった馬はいない。
これは日本馬のレベルが上がったのもあるが、賞金目当ての実力馬はジャパンカップよりも高額賞金の香港へ回るため。

美浦所属の2勝はアーモンドアイによるもので、それ以外は栗東所属馬が勝利している。

外国馬・・・シムカミル、オネスト、グランドグローリー、テュネス

前走レース名別集計

前走レース名 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値
天皇賞秋G1 6- 2- 7-38/5311.3%15.1%28.3%5474
秋華賞G1 2- 1- 1- 3/ 728.6%42.9%57.1%11497
京都大賞G2 2- 1- 0-18/219.5%14.3%14.3%8130
凱旋門G1 0- 2- 0- 4/ 60.0%33.3%33.3%073
アルゼンHG2 0- 1- 1-16/180.0%5.6%11.1%026
神戸新聞G2 0- 1- 1- 0/ 20.0%50.0%100.0%0130
菊花賞G1 0- 1- 0- 3/ 40.0%25.0%25.0%027
エリザベG1 0- 1- 0- 1/ 20.0%50.0%50.0%0255
オールカG2 0- 0- 0- 5/ 50.0%0.0%0.0%00
WASJ第21600 0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%0.0%00
メルCG1 0- 0- 0- 6/ 60.0%0.0%0.0%00
カナデG1 0- 0- 0- 4/ 40.0%0.0%0.0%00
札幌記念G2 0- 0- 0- 2/ 20.0%0.0%0.0%00
オペラG1 0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%0.0%00
バイエG1 0- 0- 0- 5/ 50.0%0.0%0.0%00
宝塚記念G1 0- 0- 0- 2/ 20.0%0.0%0.0%00

30頭中15頭が前走で天皇賞(秋)に出走していた。
今年の出走馬にはいないが秋華賞組の連対率は42%と飛び抜けている。
京都大賞典から勝利した2頭は17@シュヴァルグランと16@キタサンブラックで、どちらも長距離のGⅠで好走歴があった。

天皇賞(秋)・・・ダノンベルーガ、シャフリヤール、カラテ、ユーバーレーベン

天皇賞秋  前入線順位別集計

前入線順位 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値
前走1着 1- 0- 3- 1/ 520.0%20.0%80.0%44154
前走2着 2- 0- 0- 4/ 633.3%33.3%33.3%6138
前走3着 0- 1- 1- 3/ 50.0%20.0%40.0%060
前走4着 1- 0- 0- 4/ 520.0%20.0%20.0%18444
前走5着 0- 0- 1- 3/ 40.0%0.0%25.0%042
前走6~9着 2- 0- 0- 9/1118.2%18.2%18.2%12745
前走10着~ 0- 1- 2-14/170.0%5.9%17.6%0102

19年には天皇賞(秋)で7着だったスワーヴリチャードが勝利したように6着以下から巻き返した馬も多い。
重要なのはGⅠ実績で、GⅠ馬であれば天皇賞(秋)での着順はそこまで気にする必要がない。

GⅠ馬・・・シャフリヤール、ユーバーレーベン

生産者別集計

生産者 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値
ノーザンファーム 7- 3- 7-45/6211.3%16.1%27.4%6368
白老ファーム 1- 3- 0- 3/ 714.3%57.1%57.1%131148
ノースヒルズ 1- 1- 0- 4/ 616.7%33.3%33.3%2636
ヤナガワ牧場 1- 0- 1- 1/ 333.3%33.3%66.7%12690
社台ファーム 0- 2- 1-14/170.0%11.8%17.6%057
下河辺牧場 0- 1- 0- 2/ 30.0%33.3%33.3%053
長谷川牧場 0- 0- 1- 0/ 10.0%0.0%100.0%0120
様似共栄牧場 0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%0.0%00
北勝ファーム 0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%0.0%00
追分ファーム 0- 0- 0- 3/ 30.0%0.0%0.0%00
レイクヴィラファーム 0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%0.0%00

ノーザンファームが7頭の勝ち馬を出している。
ジャパンカップは賞金が高く種牡馬価値を高めるためにもどうしても勝ちたいレースになっている。ノーザンファーム生産馬は必ず馬券に入れておいたほうがいい。
注意したのは、社台SS入りが内定している牡馬で、戦績を傷つけないように周りのマークが弱まる傾向がある。

ノーザンファーム生産馬・・・シャフリヤール、ダノンベルーガ、ヴェルトライゼンデ、ハーツイストワール、ボッケリーニ

脚質上り別集計

脚質上り 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値
平地・逃げ 1- 1- 1- 7/ 1010.0%20.0%30.0%3843
平地・先行 5- 2- 2- 26/ 3514.3%20.0%25.7%7975
平地・中団 4- 5- 5- 61/ 755.3%12.0%18.7%3037
平地・後方 0- 1- 2- 41/ 440.0%2.3%6.8%024
平地・マクリ 0- 1- 0- 1/ 20.0%50.0%50.0%060

逃げて勝ったのは16年のキタサンブラックのみ。同馬は翌年も逃げて3着に残った。
差して勝った馬の多くは14年以前で、19@スワーヴリチャードや21@コントレイルは差しに分類されているが、実際のレースではインを上手く立ち回った先行に近かった。
近年は馬場の高速化に拍車がかかっており、良馬場であれば一足早く抜け出せる逃げ・先行馬が有利となっている。

先行・・・テーオーロイヤル、ボッケリーニ、他

馬番別集計

馬番 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値
1番 3- 2- 1- 4/1030.0%50.0%60.0%185118
2番 2- 1- 1- 6/1020.0%30.0%40.0%3853
3番 0- 0- 0-10/100.0%0.0%0.0%00
4番 1- 0- 2- 7/1010.0%10.0%30.0%8956
5番 1- 0- 2- 7/1010.0%10.0%30.0%51152
6番 0- 2- 0- 8/100.0%20.0%20.0%049
7番 1- 1- 0- 8/1010.0%20.0%20.0%2126
8番 0- 1- 0- 9/100.0%10.0%10.0%016
9番 0- 1- 0- 9/100.0%10.0%10.0%051
10番 0- 0- 0-10/100.0%0.0%0.0%00
11番 0- 0- 1- 9/100.0%0.0%10.0%015
12番 0- 1- 0- 9/100.0%10.0%10.0%029
13番 0- 0- 1- 9/100.0%0.0%10.0%014
14番 0- 0- 0-10/100.0%0.0%0.0%00
15番 2- 0- 1- 6/ 922.2%22.2%33.3%17588
16番 0- 0- 0- 7/ 70.0%0.0%0.0%00
17番 0- 1- 1- 5/ 70.0%14.3%28.6%064
18番 0- 0- 0- 3/ 30.0%0.0%0.0%00

ダービーと同じくあきらかに内枠有利のデータが出ている。
12年には1番人気に支持されたオルフェーヴルが17番枠から2着に敗れており、外枠から勝ちきるのはよほどの実力馬でなければ辛いだろう。

1~9番・・・シムカミル、オネスト、ヴェルトライゼンデ、トラストケンシン、グランドグローリー、ヴェラアズール、テュネス、デアリングタクト、ユニコーンライオン

まとめ

毎年同じことを書いているが、外国馬が最後に勝ったのは05@アルカセット。16年間も勝てていないのだからバッサリ消したい。もし外国馬が勝つようなことがあったとしても、交通事故に遭ったと思ってあきらめるぐらいの割り切りが大事。

金曜日時点ではシャフリヤールかダノンベルーガのどちらかが1番人気になりそうだが、前者が日本ダービーを含むGⅠ・2勝に対して、後者は天皇賞秋・3着が最高成績。
過去には08@スクリーンヒーローのようにGⅠ初出走で勝った例もあることにはあるが、同馬はトライアル的なアルゼンチン共和国杯で勝利していた。もしダノンベルーガが勝つようなことがあればデータクラッシュ。一応2000mでの勝利はあるが新馬戦でのものであり、データ的にはまったく買えない。
(過去36年、3歳牡馬で連対した馬はすべてGⅠレースでの2着以内の実績があった)

仮にシャフリヤールが当日1番人気に支持された場合、過去36年のデータで、4歳・1番人気馬は【6-3-3-4】の信頼度で、97年以降で3着を外した馬はいない。
さらに同馬は今年のドバイ・シーマクラシックの勝ち馬で勝利するとボーナスが200万ドルあるとか。ノーザンファームにとって一番勝ってほしい馬で間違いないだろう。

逆転候補には、牝馬が強いデータから一昨年の三冠牝馬・デアリングタクトをあげる。ユーバーレーベンが外枠に入ったのと、おそらく当日には5番人気以内に支持されそうなのが理由。一昨年のJC・3着馬で、同レースの2着馬・コントレイルが昨年優勝。3歳時の走りがよみがえれば勝つだけの力は十分ある。
松山騎手からT・マーカンド騎手に乗り替わるのも、09@ウォッカ(武豊→ルメール)を彷彿とさせる。

連対馬16頭が年内のGⅠレースで3着以内があった。今年該当するのはシャフリヤール(ドバイSC1着)・デアリングタクト(宝塚3着)・ダノンベルーガ(天皇賞秋3着)・テーオーロイヤル(天皇賞春3着)の4頭。昨年もオーソリティがアルゼンチン共和国杯を経由して2着に入っており、4歳のテーオーロイヤルが穴として面白そう。

ボッケリーニは大外枠に入ったのが痛い。さすがにここからだと厳しそう。

推奨シャフリヤール
減点ありデアリングタクト
テーオーロイヤル

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