有馬記念 過去10年

優勝馬

日付馬名S性齢騎手斤量馬番馬場状態通過順人気
211226エフフォーリア牡3横山武史 55 10 09-08-051
201227クロノジェネシス牝4北村友一 55 9 12-03-031
191222リスグラシュー牝5レーン 55 6 10-11-092
181223ブラストワンピース牡3池添謙一 55 8 06-07-043
171224キタサンブラック牡5武豊 57 2 01-01-011
161225サトノダイヤモンド牡3ルメール 55 11 03-03-031
151227ゴールドアクター牡4吉田隼人 57 7 03-05-038
141228ジェンティルドンナ牝5戸崎圭太 55 4 03-03-024
131222オルフェーヴル牡5池添謙一 57 6 13-12-021
121223ゴールドシップ牡3内田博幸 55 13 15-14-101

年末におこなわれる中央競馬の総決算・グランプリレース。勝った馬が年度代表馬に選ばれるケースも多く、年間最大の売り上げを誇る。

テンポイントとトウショウボーイの一騎打ち、オグリキャップのラストラン、トウカイテイオーの復活劇など、これまで数々の名勝負が繰り広げられてきた。
オグリキャップの引退レースには17万人(有馬記念レコード。アイネスフウジンの日本ダービーが日本競馬の入場レコードだが、中山競馬場は東京競馬場に比べてかなり狭い)の大観衆が集まった。96年の売り上げ875億円は、1レースの売り上げとしてギネス記録に残っている。

昨年は3歳馬のエフフォーリアが1番人気に応えて勝利して、GⅠ・3勝目をあげて年度代表馬に輝いた。

人気別集計

人気 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値
1番人気 6- 1- 1- 2/ 1060.0%70.0%80.0%134101
2番人気 1- 1- 4- 4/ 1010.0%20.0%60.0%6793
3番人気 1- 1- 2- 6/ 1010.0%20.0%40.0%8992
4番人気 1- 1- 2- 6/ 1010.0%20.0%40.0%87126
5番人気 0- 2- 0- 8/ 100.0%20.0%20.0%057
6番人気 0- 0- 0- 10/ 100.0%0.0%0.0%00
7番人気 0- 0- 0- 10/ 100.0%0.0%0.0%00
8番人気 1- 1- 0- 8/ 1010.0%20.0%20.0%17096
9番人気 0- 1- 1- 8/ 100.0%10.0%20.0%087
10~人気 0- 2- 0- 68/ 700.0%2.9%2.9%018

1番人気は6勝2着1回で、連対率70%と活躍。単勝・複勝ともに回収値は100円を超えている。
着外に沈んだ2頭は19年@アーモンドアイと15年@ゴールドシップで、前者は距離・後者は前残りの展開が敗因だった。

2~4人気は1勝2着1回ずつと並んでいる。連対馬の20頭中14頭は5人気以内になっている。

古くはブービー人気のダイユウサクが勝利するなど、荒れるイメージのあったレースだが、2014年に中山競馬場の馬場が改修されて高速馬場となり、年々堅い決着が増える傾向にある。
三連単の平均配当は43000円。
いまでは年間26あるGⅠレースの中で、天皇賞秋に次ぐ4番目に堅いレースになっている。

上位人気(想定)・・・イクイノックス、タイトルホルダー、ジェラルディーナ、ヴェラアズール

年齢別集計

年齢 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値
3歳 4- 2- 2- 16/ 2416.7%25.0%33.3%6788
4歳 2- 5- 1- 36/ 444.5%15.9%18.2%4446
5歳 4- 3- 6- 45/ 586.9%12.1%22.4%3256
6歳 0- 0- 1- 16/ 170.0%0.0%5.9%021
7歳 0- 0- 0- 12/ 120.0%0.0%0.0%00
8歳 0- 0- 0- 3/ 30.0%0.0%0.0%00

有馬記念といえば、若い3歳馬と古馬強豪の激突が毎年の見どころだが、データからは勝率16%の3歳馬が優位にたっている。
次いで5歳の4勝、4歳が2勝で、6歳以上だと16@シュヴァルグランの3着がわずかに1回のみとなっている。

3歳で勝利した4頭はゴールドシップ・サトノダイヤモンド・ブラストワンピース・エフフォーリアで、このうちブラストワンピース以外はすでにG1勝利があり、かつ当日1番人気に支持されていた。ブラストワンピースにしても菊花賞で1番人気に推されていたようにG1級の能力が必要。

4歳以上で勝利した6頭のうちゴールドアクターを除く5頭は複数のGⅠ勝利があった。4・5歳でGⅠを複数勝っていない馬は厳しいだろう。

牝馬は全体で【3-2-1-25】。馬券になった馬はすべて栗東所属馬だった。

3歳・・・イクイノックス、ボルドグフーシュ、ジャスティンパレス

牝馬・・・ジェラルディーナ、ウインマイティ―、イズジョーノキセキ、アカイイト

6歳以上・・・ラストドラフト、ボッケリーニ

前走レース名別集計

前走レース名 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値
菊花賞G1 3- 1- 2- 7/1323.1%30.8%46.2%109134
JCG1 2- 2- 5-47/563.6%7.1%16.1%1833
天皇賞秋G1 2- 2- 1-12/1711.8%23.5%29.4%2747
凱旋門G1 1- 1- 2- 3/ 714.3%28.6%57.1%2297
アルゼンHG2 1- 0- 0- 5/ 616.7%16.7%16.7%28368
コックG1 1- 0- 0- 0/ 1100.0%100.0%100.0%670210
エリザベG1 0- 2- 0-18/200.0%10.0%10.0%066
金鯱賞G2 0- 2- 0-13/150.0%13.3%13.3%052
福島記念HG3 0- 0- 0- 4/ 40.0%0.0%0.0%00
朝日チャHG3 0- 0- 0- 2/ 20.0%0.0%0.0%00
ステイヤG2 0- 0- 0- 7/ 70.0%0.0%0.0%00
マイルチG1 0- 0- 0- 3/ 30.0%0.0%0.0%00

菊花賞が3勝をあげてトップ、ジャパンカップ・天皇賞秋が2勝ずつ続く。
菊花賞組はわかりやすく、そこで1着か1番人気だった馬が好走している。
ジャパンカップは大敗していても巻き返す馬が多く難解。東京競馬場では瞬発力で劣っていた馬が中山競馬場に変わってロングスパートで食い込むのが要因に考えられる。

2年連続で天皇賞秋から直行してきた馬が勝利。今年はイクイノックスが該当する。
それ以外だと、海外レースの凱旋門賞組で13@オルフェーヴルが勝利している。

天皇賞秋・・・イクイノックス、ポタジェ

菊花賞・・・ボルドグフーシュ、ジャスティンパレス

ジャパンカップ・・・ヴェラアズール、ボッケリーニ

前走人気別集計

前走人気 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値
前走1人気 6- 1- 0- 16/ 2326.1%30.4%30.4%18163
前走2人気 1- 3- 2- 9/ 156.7%26.7%40.0%1689
前走3人気 1- 0- 2- 18/ 214.8%4.8%14.3%1033
前走4人気 0- 0- 0- 9/ 90.0%0.0%0.0%00
前走5人気 0- 2- 4- 10/ 160.0%12.5%37.5%0131
前走6~9人 0- 3- 0- 38/ 410.0%7.3%7.3%032
前走10人~ 0- 0- 0- 26/ 260.0%0.0%0.0%00

前走が国内レースだった場合、そこで1番人気に支持されていた馬の好走率が高い
前走で10番人気以下だった馬は消しでいい。

それと前走で4番人気だった馬は不思議と3着以内に入れていない。この中には18@キセキや14@エピファネイアなどがいる。

前走1人気・・・イクイノックス、エフフォーリア

前走10人気以下・・・アカイイト、イズジョーノキセキ

前入線順位別集計

前入線順位 着別度数 勝率連対率複勝率単回値
前走1着 5- 3- 3- 27/ 3813.2%21.1%28.9%81
前走2着 1- 1- 1- 8/ 119.1%18.2%27.3%14
前走3着 2- 1- 1- 15/ 1910.5%15.8%21.1%23
前走4着 2- 0- 2- 8/ 1216.7%16.7%33.3%146
前走5着 0- 1- 0- 4/ 50.0%20.0%20.0%0
前走6~9着 0- 2- 1- 34/ 370.0%5.4%8.1%0
前走10着~ 0- 2- 2- 34/ 380.0%5.3%10.5%0

勝ち馬のすべてが前走で4着以内だった。この中には前走が海外レースだった19@リスグラシューや13@オルフェーヴルも含まれている。
昨年も凱旋門賞11着だったクロノジェネシスが3着に敗れており、タイトルホルダー・ディープボンドにとっては嫌なデータ。

前走5着以下・・・タイトルホルダー、エフフォーリア、ディープボンド、ポタジェ、アリストテレス、イズジョーノキセキ、ウインマイティ―、ボッケリーニ

前走騎手別集計

前走騎手 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値
◆同騎手 8- 5- 4-72/899.0%14.6%19.1%4942
◆乗替り 2- 5- 6-58/712.8%9.9%18.3%1457

乗り替わりで勝利した2頭は13@オルフェーヴルと14@ジェンティルドンナで、前者は凱旋門賞帰り、後者は短期免許の外国人ジョッキーからの乗り替わりだった。そういった特殊な事情がない限り乗り替わりはマイナスになる。

乗り替わり・・・アリストテレス、イズジョーノキセキ、ブレークアップ

生産者別集計

生産者 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値
ノーザンファーム 6- 5- 6-59/767.9%14.5%22.4%4158
ヤナガワ牧場 1- 1- 1- 0/ 333.3%66.7%100.0%63193
出口牧場 1- 0- 2- 1/ 425.0%25.0%75.0%67115
北勝ファーム 1- 0- 1- 0/ 250.0%50.0%100.0%850305
白老ファーム 1- 0- 0- 3/ 425.0%25.0%25.0%4027
社台ファーム 0- 3- 0-14/170.0%17.6%17.6%080
村田牧場 0- 1- 0- 2/ 30.0%33.3%33.3%093
岡田牧場 0- 0- 0- 2/ 20.0%0.0%0.0%00
小池博幸 0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%0.0%00
下河辺牧場 0- 0- 0- 4/ 40.0%0.0%0.0%00
岡田スタツド 0- 0- 0- 3/ 30.0%0.0%0.0%00
大栄牧場 0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%0.0%00
信成牧場 0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%0.0%00
ノースヒルズ 0- 0- 0- 5/ 50.0%0.0%0.0%00

現在ノーザンファーム生産馬が4連勝中。18~20の3年は1・2・3着独占だった。
有馬記念は高額賞金でもあり、是が非でも勝ちたいレース。他のGⅠでも勝ちまくっている同牧場だが、今年も間違いなく馬券に絡んでくるだろう。

ノーザンファーム・・・イクイノックス、エフフォーリア、ジェラルディーナ、ポタジェ、ジャスティンパレス、アリストテレス、ボッケリーニ

1・2着馬の年内GⅠレース実績

1着2着
21皐月賞・天皇賞秋・ダービー2着天皇賞春2着
20宝塚記念・大阪杯2着・天皇賞秋3着エリザベス女王杯2着
19宝塚記念・コックスプレート・QEⅡ3着皐月賞
18菊花賞4着・ダービー5着天皇賞秋
17天皇賞春・天皇賞秋・JC3着ヴィクトリアマイル6着

年内のGⅠで連対していなかったのは、18@ブラストワンピースと17@クイーンズリング。
勝ち馬であれば年内GⅠ勝ち、最低でも年内のGⅠで連対の実績は欲しい。

年内GⅠ勝ち・・・イクイノックス、タイトルホルダー、ジェラルディーナ、ポタジェ

脚質上り別集計

脚質上り 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値
平地・逃げ 1- 0- 1- 9/ 119.1%9.1%18.2%1741
平地・先行 4- 2- 2- 27/ 3511.4%17.1%22.9%10660
平地・中団 3- 6- 4- 48/ 614.9%14.8%21.3%1853
平地・後方 0- 1- 2- 45/ 480.0%2.1%6.3%027
平地・マクリ 2- 1- 1- 1/ 540.0%60.0%80.0%82132

以前はタフさとスタミナが要求されていた有馬記念だが、2014年に馬場が改修されるとその傾向はガラッと変わった
外差しやマクリが決まっていたのが、馬場が高速化されたことによって内をソツなく立ち回れる先行馬が活躍するようになった。

逃げて勝利したのは17年のキタサンブラックのみ。19年は先行馬総崩れのHペースで中団後方に待機していたリスグラシューが差し切ったが、基本的には前につけれる先行馬が優位になっている。

先行・・・ウインマイティ―、ジャスティンパレス、ポタジェ、ボッケリーニ、ディープボンド

馬番別集計

馬番 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値
1番 0- 1- 0- 9/100.0%10.0%10.0%012
2番 1- 0- 1- 8/1010.0%10.0%20.0%1932
3番 0- 1- 0- 9/100.0%10.0%10.0%055
4番 1- 1- 0- 8/1010.0%20.0%20.0%8753
5番 0- 1- 0- 9/100.0%10.0%10.0%028
6番 2- 2- 0- 6/1020.0%40.0%40.0%83135
7番 1- 0- 2- 7/1010.0%10.0%30.0%17093
8番 1- 0- 0- 9/1010.0%10.0%10.0%8927
9番 1- 1- 1- 7/1010.0%20.0%30.0%2556
10番 1- 1- 1- 7/1010.0%20.0%30.0%2156
11番 1- 0- 1- 8/1010.0%10.0%20.0%2646
12番 0- 1- 0- 9/100.0%10.0%10.0%013
13番 1- 0- 1- 8/1010.0%10.0%20.0%2729
14番 0- 1- 2- 7/100.0%10.0%30.0%0110
15番 0- 0- 1- 9/100.0%0.0%10.0%037
16番 0- 0- 0-10/100.0%0.0%0.0%00

中山2500メートルのコースはスタートしてすぐに最初のコーナーがあり、外枠の馬は距離ロスが生まれやすい。ダッシュ力のある逃げ先行タイプならそれほど問題はないが、差し・追い込み勢が外枠に入った場合、外々を回されて距離ロスが大きくなる。
さらに内枠だと直線で前が開かずに何も出来ずに終わるケースもある。そのため先行勢を見てレースを進めることのできる中ほどの馬番が有利になっている。ちなみに伝説となっているオグリキャップの引退レースも馬番は8番だった。

2~11番・・・イズジョーノキセキ、ボルドグフーシュ、アリストテレス、ジェラルディーナ、ヴェラアズール、エフフォーリア、ウインマイティ、イクイノックス、ジャスティンパレス、ラストドラフト

まとめ

当日、おそらくイクイノックスが1番人気に支持されるはず。
過去36年で1番人気は【15-8-3-10】で勝率41.7%・連対率は63.9%。
このうち3歳のみだと【5-3-1-3】で、3着以下の馬はわずか4頭しかいない。
87年のサクラスターオーは競争中止なので、実際には90@ホワイトストーン(3着)、98@セイウンスカイ(4着)、02@ファインモーション(5着)の3頭。
ホワイトストーンとファインモーションの2頭については押し出された1番人気(前者は葦毛人気・後者は6戦6勝で武豊騎手が騎乗。実績的には3歳で天皇賞秋を勝っていたシンボリクリスエスが抜けていた)で、セイウンスカイは外差し馬場が敗因。
現在の馬場ならセイウンスカイは人気に応えていたはず。
くわえて3歳で1番人気に支持された馬が11@オルフェーヴル・12@ゴールドシップ・16@サトノダイヤモンド・21@エフフォーリアと4連勝中。
これだけでもかなり信頼度が高いといえる。
ノーザンファーム生産馬で前走天皇賞秋を1番人気で1着、馬番9番と、あらゆるデータをクリア。
有馬記念が堅いレースとなった今、逆らう要素は見当たらない。
自信をもってイクイノックスを推奨馬にあげる。

今年の宝塚記念の勝ち馬であるタイトルホルダーは前走・凱旋門賞で11着と大敗したのがネック。
昨年のクロノジェネシスも凱旋門賞7着でデータに引っかかり3着と敗れていて、レースで逃げそうなのも微妙に引っかかる。
個人的には一番強いと思っているが、データからは強くは推せない。

過去36年で、ジャパンカップ→有馬記念と連勝したのは、06@ディープインパクト、04@ゼンノロブロイ、00@テイエムオペラオーの3頭のみ。2頭が顕彰馬であり、ゼンノロブロイについてはO・ペリエという魔法使いのようなジョッキーが鞍上だった。
はたしてヴェラアズールが上記の3頭に並ぶような名馬なのかどうか。
すくなくとも松山騎手はO・ペリエではない。
同馬は非ノーザンファーム生産馬というのも引っかかる。
勝利した3頭は4歳・当日1番人気に支持されていて、2着に入った馬も2番人気に支持されていた。

ジェラルディーナの母・ジェンティルドンナは14年の勝ち馬。
エリザベス女王杯から勝利した馬はいないが、20@サラキアのように2着は何度かある。
ノーザンファーム生産馬で4歳牝馬と加点ポイントがあり、逆転は難しいと思うが次点に。
内枠に入ったのもいい。

穴は菊花賞組の中から先行脚質である点を重視して、ジャスティンパレスをあげる。
同馬はノーザンファーム生産馬であり、同じ中山のホープフルSで2着だった。
過去にはゼンノロブロイが3歳時に神戸新聞杯1着→菊花賞4着→有馬記念3着となっており、2・3着ならなくはない。

エフフォーリアは宝塚記念で6着と負けたのに加えて、年内未勝利という点も手を出しづらい。
昨年の勝ち馬なので、トウカイテイオーのような大復活劇がないとはいいきれないが・・・。

ディープボンドは大外枠に入ったのが大きな減点。
昨年は内枠を利して2着に入っていたので、よほどのロケットスタートを決めて内に切れ込まないと難しそう。

推奨イクイノックス
減点ありジェラルディーナ
ジャスティンパレス

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